傍観者 2019-12-17 12:20:36 |
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....ん...おはよ、
( すぅすぅ、と静かな寝息を立てている。実はこう見えて親以外に寝顔を見られるのが凄く嫌な性格なのだ。誰かに自分の無防備さを見られたくない、それが凄く強い嫌悪感を抱かせる。なので、今まで友達の前で寝たりした事もなければ授業中の居眠りなど一度もない。それだけ嫌でありながらもやはり彼女の前では全てを惜しみなく曝け出す事が出来る。彼女はそんな唯一の存在なのだ。もしも、恋人なんて出来てしまったら自分がどうなるのか想像もつかない。/ 腕に何かの感触を確認すると、浅くなった眠りから覚める。ゆっくりと瞼を上げると天井からの眩しい明かりに再び目を細めた。ふい、と横に顔を逸らすと腕の感触の正体を発見した。此方を眠たそうな表情で見つめる彼女の顔がそこにある。くす、と嬉しそうに微笑むとちゅ、と唇に一つ口付けを落とし寝起きのどこか艶っぽい声でそう言うと彼女の方に身体を向けて自身の胸に抱き寄せては額にも唇を当てて、)
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