傍観者 2019-12-17 12:20:36 |
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え、アイってもう大人なの?やば....置いてかれてた...。
( 彼女の口から飛び出た驚愕の事実。寿司でさえ山葵抜き出ないと食べれない自身を差し置いて山葵入りでも食べれていたのはそういう事だったのか。何とも悔しい。部屋中に漂うコーヒーの良い香り。もとよりコーヒーは好みではないが、彼女の作るコーヒーだけは特別だ。と言うか彼女の作る物ならば何でも好きだ。自身よりもいつも先に何かを覚えて、それを教えてくれる。彼女のそんな大人びたような、取り繕う事のない優しさに尊敬を抱くから居心地が良いのだろう。隣に居て息苦しくないのは彼女の隣だけだ。/ テーブルへと置かれたカップを手に取る前に此方の足の間におさまる彼女をぎゅう、と抱きしめて髪に唇を当て、ありがと、と耳許で囁いた。よく言われるのだ、お前らそこまでしてて付き合ってないとか嘘だろ?と。勿論付き合っていない。自身らの関係は恋人なんかでは収まりきらない不思議な関係なのだから。)
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