傍観者 2019-12-17 12:20:36 |
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…いやまあ、確かに助かったけどさあ、見てるだけってのも退屈なもんだね
(一方的に話しを進めて勝手に掃除を始めた相手に口を挟むことも出来ず、何か手伝おうとしてもまた強引に止めてくるのは長年の付き合いで目に見えていて。仕方なく昇降口近くにある階段の1段目の隅に腰掛け顎を両手の上にのせ、せっせっと掃除に精を出す彼の姿をぼんやりと眺めていて。そうしているうちに手際よく作業終えた相手が戻ってくると、反動をつけてピョンっと立ち上がりグッと一つ伸びをすれば口から飛び出したのは労いの言葉ではなく自身の退屈と不完全燃焼を示すような言葉で「で・も…ちゃんと頑張りには報いてあげるのが私な訳です。偉いぞーチカー、よくやってくれたよ……」それでも相手の要求に対してはそうすることがまるで当然のことだと言わんばかりに冗談めいた口調で褒めちぎりながら相手の両頬に手を添えて唇をそっと重ねてやり)
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