‥ 睡眠薬をお一つ ( 〆 )

さあ、…先生の実力次第じゃないの。
（ 珍しく崩れた表情を横目で眺めつつ、相手の言葉通りの光景を想像してはあまりの現実味の無さに軽く答え。しかしもう有り得ない話ではないのだと己に言い聞かせる面も含めてそう一言付け足して。「知ってる。中身まで女って訳じゃないって、俺は最初に教えてもらったし」窓の方へ顔を背けながら冷静に、しかしはっきり"己は違う"と主張する表情は険しく。流れていく景色と重なって呼び起こされる記憶に眉を顰めて「…よく外に出そうと思ったね」と苦々しく零し ）