とあるカウンセラー 2019-12-13 02:54:00 |
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( 二人とはつまりクラスメイトだった少女と前任の医者であろう。一つ一つ言霊で殺めてしまえそうな位に低く、冷たく、念の籠った呟きが落とされていくその様子を途中で言葉遮る事もせずにただただ黙したまま真っ直ぐ見やり。顔を上げた相手と視線が合えばほんの少しだけ口元に加わっていた力を抜こうか。まるで悪い事をした幼子のように視線を逸らし、詫び、縋るようにも見える姿は不安定以外の何物でもない。「__じゃあアンタが言いたい事、聞いて欲しい事、教えて頂戴。何をされたら嬉しくて、何が悲しいのか」一言一言を区切るようにはっきりと言葉にしつつ、今日のカウンセリングは吐き出したい事を吐き出したいだけ言わせる事にして )
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