白の精霊と契約を(〆)

ありがとうございます(姿勢を正して控えながらも、嬉しげに柔らかく微笑んで。練習した甲斐があったと、彼が紅茶に口を付けるのを見届けたが、苦悶する主の姿に眉をひそめ)生きていければいい、では収まらない問題があるのですね。すでに小競り合いもあったと伺っています。アーロ様はこんなにも苦悩なさって…なんと申し上げればよいか(胸に手を当てて畏まったが、主の苦悶の顔はほんの一瞬。すぐに微笑に戻る芯の強さを垣間見て自分も誇らしくなり、それに応えようと明るい声で)…アーロ様、お庭のフィルクの枝を摘んで参りました。この花の香りには集中力を上げる効果があるそうですよ(薄青色の可憐な花がついた小枝をワゴンから取り出せば、爽やかな香りがふわりと広がって。空いた陶器の花瓶に挿すと、机の端に置き)いかがでしょう？…それから、午後の郵便で書簡と一緒に大切な資料が送られるように手配しましたから、届き次第お持ち致しましょう。もうまもなくですよ

ありがとう。綺麗な花だ。エルミオは本当に気が利くね。(優しげな微笑みを浮かべ、そのエルミオの主は自分なのだと少し誇らしくなり)
資料のことも感謝しますよ。美味しい紅茶と綺麗な花。うん、もう一頑張り出来そうだ。(カツをいれる様に頬をぺしぺしと叩くが、書類を読んですぐに滅入ってしまい)
やっぱりもう少しお前と喋ってようかな……(へにゃり、と弱々しく微笑み)

アーロ様に喜んでいただければ、私も大変嬉しく思います。人はお部屋に花を飾るのだと伺ったものですから、一番美しく香りの良い花を選びました。…ですが、アーロ様の微笑みには敵いませんね(褒められると少し胸を張ったような仕草も交え、花よりも優しい主の微笑が眩しくて、青い双眸を細め)…もう少し、ですか？では…(ワゴンを軽く押して退けておくと、一歩下がり胸に手を当てて腰を折り)…精気が残り少なくなって参りました。御手に触れさせていただけませんでしょうか。

(/精気というのは、精霊のエネルギーだとお考えください。誰の中にも眠っているものですが、エルミオは波長の合う主の精気しか取り出すことができません。ご質問はございますか？)

ん？ああ、構わないよ。そんなに畏まらないで。お前が欲しいと言ったら僕はいつでも触れてあげるのだから。(貴方の申し出を快く承知し、貴方にそっと手を伸ばす)

(/質問なのですが、エルミオは触れる場所によって得られる精気の量や質が変わったりするのでしょうか)

はい…、それでは、失礼致します(微笑んで、伸ばされた手をやんわり握るとひざまずき、宝物のように捧げ持った手の甲を額に暫く当て)アーロ様からいただくお力は、まるで澄み渡る朝の風のよう…(両手で主のなめらかな肌を包み込み、額でなつくようにわずかに身じろいでから顔を上げ)…御手に口付けても…？

(/今の所考えているのは、平時で手に触れる→数時間～半日、ハグ→３～５日、キスは精霊にとって神聖なものなので、特に顔のどこかへのキスなら１週間前後活動可。ブレがあるのは、たとえば精気がほぼ空になった状態から補給すると、同じスキンシップでも活動時間が短くなるということがあります。お互いの想いの強さに左右されても面白いですね。触れ方の濃さや時間によっても変わります。質も比例して、体の動きが鋭くなったり、特に魔法の強さに顕著に現れます。バトルなどで激しい活動を続けると精気の消耗も早くなります。今後の流れによって多少設定が変動するかも知れませんが、柔軟に対応していただければ嬉しいです)

(/上記に追記で。アーロ様からいただくハグやキスだと、更に精気の質も量も上がります)

嬉しい喩えを言ってくれますね。僕もエルミオと触れているのは心地良い。お前の暖かさが好きだからね。(貴方が手を包み込むと、くすぐったがるようにクスッと笑い)
ああ、お前の好きなようにやってくれて良いよ。(貴方に全てを委ねているかの様に力の抜けた柔らかな声で返事をし)

(/了解しました。分かりやすい説明ありがとうございます。いつか此方から触れるのを楽しみにしてますね(笑))

本当にあなたのお力は癒しの風です。こんなにも清らかで、美しい…(思うままの事を語って聞かせるように。好きなようにと言われたなら、上げた顔がはっとしたように、目を開いて、ふわりと笑み)では…(主の手の甲に薄い唇をそっと付けて、そのまましばらく。精気が満ちていく証に、全身がほのかに白く発光し始めて)

(/こちらも楽しみにしております(笑)こちらからもご質問よろしいでしょうか？アーロ様はなぜエルミオと契約を交わしたのでしょうか？)

どうですか？精気はちゃんとお前に流れているかい？(貴方の発光に精気が満ちていっていることはわかりつつも、質問をし)

(/恐らくアーロの性格上、旅の途中に立ち寄った洞窟で眠っているエルミオを見つけ助けてあげなくては、と感じたのではないかと思っています。深いこと考えてない気がします。何か、こういう理由が良いなどがあれば教えてください。)

はい、アーロ様(胸が震えるような感覚と共に澄んだ精気が全身に満ちると、体を覆っていた白い光もゆっくりと消え去って行き、名残惜しそうに手を離せば立ち上がって)…これでおそらく２日は動けるでしょう、…郵便の馬車ですね(穏やかな目を向けて心の内を語れば、屋敷の外に郵便の馬車が停まる気配とかすかな音。本性が狼なため物音には非常に敏感で、窓を少し確認すると)書簡と資料を受け取って参ります(軽く一礼すると部屋を静かに出て行って)

(/ありがとうございます。アーロ様らしいですね。助手が欲しかったとか、各地を回る際の護衛が欲しかった、などが浮かびますが、考えるよりもまず助けてあげなければとエルミオの封印を解いて、家族のように迎えてくださるのが、一番自然なような気がします
追記の追記ですが、アーロ様の感情が極端に荒れている時に取り出した精気は、質が落ちるということで、ドラマが楽しめたらと思っていますがいかがでしょうか？)

エルミオ、いつも有り難う。(部屋を出ていく貴方に優しげな微笑みを向け)

(/素敵です。アーロの感情と精気の質がリンクしているのは面白そうです。此方もその設定で大丈夫です。)

(ほどなくして、数通の手紙と、紐で綴じられた紙束を木箱に入れて部屋に持ち込み)お待たせ致しました。領地からの新たな嘆願書と要望書が届いています。こちらは警備隊より、小競り合いの状況報告書。こちらの冊子は、領地の測量図をもとに、人口推移や農作物の出来高、特産品と金銀の値動き、星の動きなどを総合して、２年後までの状況を予測した資料です。お役に立てればよいのですが(１通ずつ丁寧な所作で机に並べていき)

(/ではこの設定でお願い致します)

ありがとうエルミオ。……やはり都合よく小競り合いが収まってくれたりしないですよね……(運んできてくれたエルミオには心から感謝していたが、書類や手紙の内容に再びテンションが下がり)……いったいどうすれば彼らは納得してくれるんだ？(珍しく疲れた表情で、髪をぐしゃりと掻きまわし)

アーロ様…。まずは小競り合いを止めに行きませんか。私はこう考えます。状況報告書には今日夕方、辺境の村で人々による剣試しが行われるとあります。アーロ様、正装をなさってください。武器は持たず、身一つで争う両者の間に立つのです(剣試しとは、なまくらの剣で戦のデモンストレーションをおこない、より多くダメージを与えたほうが主張を通す、一種の儀礼だ。真摯な声で話を続け)丸腰で正装をした紳士を前に、決闘以外で剣を振るうことは戦士の美学に反します。そして若き次期当主がそのような行動に出られたとあっては、地区長や隣領の伯爵殿も、恥をかかぬために表に出て、議事の場を設けなくてはなりません。いかがでしょうか。まず人々が傷つけ合うことを止めなくては。そして嘆願と要望を直接聞く場を作り、またこちらの意志も伝え、確かに耳を傾けて下さる方だという安心感を人々にもたらす。それだけで争いの刃を収めて下さる人々は多くいらっしゃいます。

(/地区長などはかなり適当に言っています、もし進行上不要な設定でしたら、なかったことで大丈夫です。ただ、いくさ場に丸腰の正装で降り立つ若き金獅子というのはかっこいいな、とこれもファンタジーなことを考えてみました。似たような話は史実にもあるもので…、お好みの展開でなければエルミオに断ってくださいね)

……それ……良いですね。……エルミオ、お前はやっぱり凄いよ！(貴方の案を聞き束の間黙考していたが、突如ガタリと音をたてて立ち上がり)そうすれば争いも収まり、これからも人々は何かあれば僕に相談してくれるかもしれない。領内の把握が出来ますし、何より争い事が止まりそうだ。お前の案でいこう。今すぐ着替えて行こう。お前も来るだろう？(服のボタンに早くも手を掛けながら貴方に訪ね)

(/詳しい情報をほとんど考えていない状況でしたので感謝しています(笑)正装で降り立つ金獅子……すごく私好みの設定でわくわくしています)

(凄いとストレートに言われると少し照れたように口許を緩めたが、すぐに表情を引き締め)えぇ、身を挺して争いを止めれば、領地の未来を担うアーロ様の覚悟も伝わるはず。もちろん、私もお供致します(いつも腰に差している剣を外して壁に立て掛けると、クローゼットからシャツや上着を取り出して椅子に掛けておき、着替えようとしている主にそっと背を向けて)現地へは馬で向かいましょう。お召し替えが終わりましたらすぐに厩舎へ。

(/お返事が遅くなりすみません。ではこの流れでいきましょうか)

ああ、そうですね。馬がいい。あと少しで着替え終わるから待っていてくれ。(シャツのボタンを止め終え、上着に手をかけながら貴方の言葉に頷き)服、置いておいてくれて有り難う。……よし、では争いを止めにいくとしましょうか。(椅子に掛けられていた服を出してくれた貴方に、微笑みを浮かべながら礼を言うと、部屋のドアを開き)

(/いえいえお気になさらず。リアルが最優先ですので。はい了解しました。)

…では、参りましょう(正装に着替えた彼の凛々しさに感嘆のため息をついてから部屋のドアを開けて。廊下を進む途中、侍従の姿を見ると)侍従長に伝言を。アーロ様はこれから辺境の村へ向かわれます。帰りは夜になるでしょう(そのまま厩舎へ向かうと、主には白馬を、自分には栗毛の馬を用意して跨がり)いざという時は私がお守り致します。さぁ、行きましょう(手綱を取って馬を進め)

伝言有り難う。すっかり伝えるのを忘れていたよ。(早足で厩舎に向かいながら貴方に声を掛けながら、馬に跨がり)エルミオは頼もしいですね。……でも、自分の身くらい自分で守れる。大丈夫だよ。(馬を進めながら、貴方に嬉しそうな微笑みを向け。自分の力を見せるようにグッと胸を張ってみせ)……村までは馬で駆けてどれくらいでしたっけ……エルミオ覚えてますか？(馬の速度をあげつつ、申し訳なさそうに貴方に尋ね)

いいえ、私はまだまだ…、(言いながらも誇らしい気持ちで柔らかに微笑みを返し。胸を張る彼の姿に目を細めて。馬の足並みを揃えながら)村まではここから１時間前後といったところでしょうか。今からでも充分間に合うと思いますが、急ぎましょう(馬の腹を蹴って脚を速めさせ、約１時間。日は沈みかけ村が見えて来れば、人々が剣を手に睨み合い、説得する警備隊と口論しているところで)アーロ様…！(手綱を緩めて速度を落とし、彼を先頭に)

(/争いの内容とか村人の動きはどうしましょうか。何となくぼかす感じで大丈夫と思いますが、こちらで動かしましょうか？お任せであれば農地の境界を出た出ないに始まり日頃の不満が爆発して…とかにしようかと思います、ぼんやりですが)