白の精霊と契約を(〆)

アーロ様…。まずは小競り合いを止めに行きませんか。私はこう考えます。状況報告書には今日夕方、辺境の村で人々による剣試しが行われるとあります。アーロ様、正装をなさってください。武器は持たず、身一つで争う両者の間に立つのです(剣試しとは、なまくらの剣で戦のデモンストレーションをおこない、より多くダメージを与えたほうが主張を通す、一種の儀礼だ。真摯な声で話を続け)丸腰で正装をした紳士を前に、決闘以外で剣を振るうことは戦士の美学に反します。そして若き次期当主がそのような行動に出られたとあっては、地区長や隣領の伯爵殿も、恥をかかぬために表に出て、議事の場を設けなくてはなりません。いかがでしょうか。まず人々が傷つけ合うことを止めなくては。そして嘆願と要望を直接聞く場を作り、またこちらの意志も伝え、確かに耳を傾けて下さる方だという安心感を人々にもたらす。それだけで争いの刃を収めて下さる人々は多くいらっしゃいます。

(/地区長などはかなり適当に言っています、もし進行上不要な設定でしたら、なかったことで大丈夫です。ただ、いくさ場に丸腰の正装で降り立つ若き金獅子というのはかっこいいな、とこれもファンタジーなことを考えてみました。似たような話は史実にもあるもので…、お好みの展開でなければエルミオに断ってくださいね)