愛たい人 2019-11-08 19:18:27 |
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(彼と別れた後に同じく寝具へと身体を預ける。疲労からか瞼が重く、そのまま眠りへと落ちれば、そこは冬木市にある柳洞寺であった。夢だということは瞬時に理解出来る。唯、見知った金糸が消えていく場面に夢ながらも動悸が止まらず、届かないと知りながらも手を伸ばした。その瞬間に意識が一気に覚醒すれば、身体を柔らかな寝具が包んでいる。いやだ、いやだと首を振りながらも重い体を引き摺り、彼の部屋の前でずるずると倒れ込んだ。こんな夜中に入るのは失礼だと理性が働いていたのは幸いであったが、声には出さないもののわっと涙が溢れてきて。)
***
お、おい…っ
(いきなりじゃれついてきたポケモン達に思わず倒れ込みながらもその温かさに触れれば、曇っていた表情も無くなり口元には微笑を浮かべる。彼女が何を思い伝えたいのかを理解すれば、それならば此方も策があるとポケモン達諸共に彼女の方へと向かった。いつか来てしまう未来を抱える前に大切な今を大事にしたい。その思いで自身もポケギアを出せば、みなが映るようにして写真を撮る。後で、レッドにも見せてやるか、なんて考えながらも窓を見れば、遠くの方に街が見えて来ていて。)
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