愛たい人 2019-11-08 19:18:27 |
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(遅過ぎず、かと言って速すぎる訳でもない速度で歩きながら彼女の表情を一瞥すると「間抜けな面になっているぞ、」なんて、鼻で笑う。苦い顔になったり、ニヤケたりと賽子の様にコロコロと変わる表情は見ていて飽きず、揶揄う側としても中々に楽しいものだ。無論、それを口にすることは無いのだが。"これからも我を退屈させるなよ──"なんて一人心の中で呟くと、歩く速度を些か早めた。軈て見えた教会。彼女と別れのやり取りを一言二言行うと、早々に自室へと戻り、ベッドにその身を預けては瞳を閉じ。)
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確かに…そうだねえ、……、そんな世の中になったら嫌だなあ
("はふ、"と、小さな吐息を一つ零しては、眉を下げて上記を述べた。便利にはなるかも知れない、それでも、今のポケモンと共存していく生活の方が大切で、手放したくない。キュウコンやイーブイと戯れつつ、強い思いを胸に抱けば柔らかな笑みを浮かべた。今は、折角好きな人と旅行に来ているのだからこんな話は止めよう。今はグリーンや、この子達がいるのだからそれでいい。そう考えて「グリーンもこのもふもふを喰らえ…!」と彼に向かって指を指した。暖かな瞳で見守られるのも嫌いでは無いけれど、少々恥ずかしい、というか照れ臭い。「GO!」なんて掛け声を掛ければ賢い二匹のポケモンは彼の元へと向かい、じゃれつき始めた。その様子を眺めて何度か頷くと「写真送ってあげよっと、」とバレないようにこっそり、そう、こっそり、ポケギアで1枚写真を撮り。)
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