愛たい人 2019-11-08 19:18:27 |
通報 |
…只の仮装した人間ではないか。
(背後に隠れてしまった彼女に、今度は何だ。と言わんばかりの顔で視線を向ける。先程の射的の屋台の事もあり、幾分か機嫌が悪いようで。頭の頂点から足の先まで値踏みする様に口裂け女の格好をした女性の姿を眺めると、溜息混じりに上記を呟いた。己がいた時代は冥界が存在していたこともあり、霊等も普通に見掛けたし、怖がる者など、其れこそ幼子ぐらいなもの。"こんなもので怖がるなど…”と思い掛け、ふと、とある事を閃き、そして確実に何かを企んでいるような顔をすれば"夏音、次はお化け屋敷に行くぞ。”なんて先程とは打って変わって愉しげな声で告げ、万が一の事を考え、彼女が逃げる事が無いように手を掴み、人混みを掻き分けてお化け屋敷へと真っ直ぐに進んでいって)
───────
お待たせ!
(暫くして、2人分のお茶と茶菓子を盆に乗せて運べば、再び台所へと消えていく。戻ってくる頃、手に持っていたのは箱が三箱入った紙袋で、それを彼に差し出せば"お土産のミアレガレット!”と中身を伝えた。三箱ある理由は勿論、家族の分、ポケモン達の分、そしてグリーンの分と考えたから。それなりに金は掛かったが、カロス地方でもポケモントレーナー達とバトルを重ね、金を巻き上げ…もとい、勝利して来たのだから実際殆ど無料みたいなものだ。形にあるものを渡すより、彼女が消費出来るものを渡す事にも、何時か共に行けた時に形に残るものを買えれば良い、なんて考えている理由があるが、それを教えるつもりもない。居間の椅子へと座りつつ、懐かしむように下記を述べ)
…見た事ないポケモンを他の地方で見る度に、私達が旅に出た時の事を思い出すんだ……昔は私と身長も対して変わらなかったのに、今では二人の方が高いし…あっという間に殿堂入りしちゃうし、ほんとびっくりだよ。
トピック検索 |