匿名さん 2019-10-23 22:21:13 |
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ミルファにとってはお年寄りって年でもないだろ、
(相手の見た目は自分と変わらないくらいの年だがこう見えて自分の10倍近く生きている。人間と竜人族は寿命が違うため、自分からしたら相手は年齢的にはお年寄りかもしれないがそんなことは一切感じたことがなく、それに相手は竜人族にとってまだまだ若者だろうと、おどけてみせる笑顔にこちらも笑みを浮かべながら「ま、楽しんでるならいいや。」と、どうやら自分の心配は杞憂だったようだと安心したようにそう言って。発酵させる時間を短くするべきだったか、水を減らすべきか、あと3回生地をこねるべきだったか。荷車を引きながら先ほどのパンの反省をしていると隣の幼馴染みからエールが。「…そうだな、ウチには立派な味見役もいるし、いつかは越えられるよ。」と、自分だけ頑張るのではなく、少しだけ食い意地の張る相手のことをからかいながら幼馴染みの力も必要だと言って。もし、パンケーキを出すなら暖かい、出来立ての状態で食べてもらわなければ。うちのパン屋の商品のように置いてしまうとパンケーキは萎んでしまうだろう。商品として出すには工夫が必要だな、と考え込んでいればふと、自分の頬に雨粒が。まずい、他の食材はともかく小麦粉がダメになってしまう。もう少しで本降りになりそうな雨足にそう思えば、ちょうどそこには小屋があり。「ミルファ!とりあえずあそこに避難!」と、気持ちダッシュで小屋に荷車を引いて。)
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