匿名さん 2019-10-23 22:21:13 |
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シエテは心配性ですね、それこそ無用な心配というものですよ。色々考えすぎたりすることはあるかもしれませんが、これでも私は毎日お仕事を楽しんでます…お年寄りの大事な生き甲斐なんですよ、ふふ
(仕事へ真摯に向き合うあまりに余裕が無くなってるんじゃないか、きっと相手はそのことを心配しているのだろうと考え、自分はこんなにも普段から大切に思われてるんだなあと再び喜びを噛みしめながら相手を混じり気のない笑顔で見やり、口元に指先を立てて長命な自身の年齢を自ら揶揄するようにして、そうおどけてみせて。店内でのマデラと相手のやり取りを黙って見守っていた己は店から出てその帰路「まだまだ認めてもらうには先は長そうですね…でも大丈夫です、シエテなら必ずやり遂げてくれると私は信じてます。だって私はシエテのパンが大好きですから」店を継いだばかりの頃よりは好意的な反応に変わったとはいえ、それでも先代の味に追いついたと言われるのはまだ少し先になりそうだと客観的な意見を述べつつ、自分は他でもない相手のパンの大ファンでありその可能性を信じているのだと胸の前で握りこぶし二つ作っては心からの気持ちをぶつけてエールを送り。先程買ったフライパンへと話題が及ぶと「それはいいですね、ふっくら美味しいパンケーキ。是非とも新たなレパートリーに……あっ、雨が降ってきました」新たなレパートリーを増やすことには大賛成で夢を膨らませていると、不意にポツリと頬に冷たいものが当たり、出かける前から不穏な雲行きだと思っていた空からいよいよ雨が降り始めたようで)
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