匿名さん 2019-10-23 22:21:13 |
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あぅ…ご、ごめんなさい。あまりにも美味しそうでまるで誘われるようについ、手がですね…
(先程まで厨房で忙しく作業をしていたはずの相手に、まさか決定的ともいえるタイミングで犯行現場を抑えられるとは思いもよらず、肩をビクッと大きく跳ねさせて恐る恐る首を後ろに向けて振り返れば胸元で指先を合わせて俯き上目がちに反省の弁を述べて、当然問題は給金が引かれることなどではなく自身の失態が見咎められそれをネタに揶揄われてしまっているということで、純粋に恥ずかしいやら情けないやらで精神的なダメージを受けていて。思えば先代の彼の祖父の元で手伝いをしていた時もこんなことが何度かあったなあとどこか懐かしく、我ながら進歩していないなあと思う自分もいて内心苦笑してしまって。しかしそんな思い出に浸る間も無く開店の時間となればすぐに気持ちを切り替え、気合を入れ直すと「もうこんな時間ですか、わかりました。それじゃあ今日も一緒に元気に頑張りましょうね」最後にもう一度相手を振り返って意気込みを口にすれば店先のドアに『Open』の札をかけて)
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