白膠木簓 2019-10-03 21:10:21 ID:c50696174 |
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ん…、……っあか…ん…寝過ぎた。ッ盧笙!…は、もう行ってもうたかぁ…(薄暗い寝室。昼時ともなれば陽の光がカーテンの隙間から入り込み微睡むには程良い暗さで、とろとろと未だ眠気残る頭を緩く振りつつ上体を起こした。スマホに手を伸ばし時間を確認。今日はオフだが些か寝過ぎた気がする。付き合いの飲み会が終わって帰宅、シャワーを浴び歯磨きを済ませいつもの如く彼が眠る布団へ入り込んで――…。淡く耳に残る‘行ってきます’は夢か、現実か。どちらにせよ、あの優しい声が恋しい。少し冷えた大きな手の感触だって足りない。そんな事を思う反面、自己中心加減にふっと自嘲の笑みが溢れた。昨晩は彼を満足に労うことも、声を掛けることも出来なかった。気分が落ち込めば、一人ではどうにも出来ない事もある。布団を捲り上げ冷えたフローリングに足を下ろしながらメッセージアプリを開く。起床後のウォーミングアップを兼ね頭を回しつつ立ち上がれば寝室を後にして――…。)
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