白膠木簓 2019-10-03 21:10:21 ID:c50696174 |
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(駅の手前までなら、と繋いでいた手に力が込められればそこからじわり体温が伝わって嬉しさが込み上げて。お返しとばかりにきゅっきゅと僅かに握り込んでみた。こんな些細な触れ合いからも俺の愛情が伝わります様に…、なんて小さな願掛けを一つ。ほわり優しい気持ちのまま右隣の彼の大仰なジェスチャーとあざとい仕草を眺めたなら 興味深げに眉を上げて、)…ふぅん?クリームソーダとタピオカ……なんや不思議な組み合わせやな、生徒らも好きそうや。勿論ええよ、こういう機会もなかなか無いしデートは二人で楽しんでこそやろ(ふ、と浮かべるは彼にだけ向ける柔らかな微笑み。彼が望むなら何処へでも着いて行こう とそのタピオカ屋へ行く予定も脳内で含めたならデートコースを組み直す。毎日仕事を頑張って、毎晩癒してくれる彼へ何か返したくて。今日の外出でどうにか楽しませられたら、と胸中張り切っている様子。――二人並んで歩くその道端に鮮やかな花が咲いているのに気付けば思わずそっと歩く速度を落とし、)……躑躅、綺麗やな。
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