白膠木簓 2019-10-03 21:10:21 ID:c50696174 |
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…、いや、何もないよ。ちょお呼びたなっただけ(何が楽しくて彼は笑っているのか。聞きたくなって…けれどやめておいた。どうせ言いたくなったら勝手に喋り出すし、心の中でそんな独り言。早鐘打っていた心臓はいつしか落ち着いて とくり、とくりと一定の速度でゆったりと時を刻む。安心ばかりが胸の内を占めている。お前が抱き込められる大きさで良かった、なんて言ったら態とらしく擬態語口にして怒るんやろうな。分かっているからこれも言わない。思ったことを全て口に出す必要はないというのが持論であった。だって、同じような心地好さを相手も感じているであろうことは元相方としての感覚で分かるのだから。言わなくても分かるってええよな。なぁ、簓。ふ、と吐息にも似た笑いを零す。少しの間を置いて返した言葉は呟きにも取れる小さな声だった)
は、…ささらぁ……(離れゆく唇が恋しくて、はしたなくもとろり開きっ放しの口より熱っぽい吐息を零しながら間延びした声で以て名前を呼ぶ。その僅かな振動で銀糸はふつり途切れた。瞳を開ければ頬に朱走るいやに色っぽい相手の顔が見えて 数秒ばかり動揺したように目線は右往左往。やがてもう一度視線結べば妙な緊張抱いたままこくりと嚥下音鳴らして唾液飲み込み、此方もそわそわと反応伺い)
ちょ、っ待て、酔うッ、…こんアホっ、いきなり揺らすなや!(何処からか取り出したハリセンでスパーンッ頭叩き/)…ったく。そないに強引にせんでも心優しい盧笙先生はお前の話ぐらい幾らでも聞いたるわ。ほらはよ話せ(じ、)
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