───月夜に浮かぶ、 ( 〆 ) 

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とくめい  2019-09-25 09:21:08 
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  • No.161 by 日和 / 膝丸  2019-10-29 01:14:38 



→ 日和

…ち、違うよ。歌仙に余計な事言っちゃったから、少し落ち込んでるだけで…。
( 話題の切り替えはどうやら失敗に終わったらしく、己の反応から誤解している彼の言葉を聞き入れては、それはあり得ないと首を振り。迷惑を掛けないようにと相談を拒んだつもりが、逆に気に病んでしまったようで。何を言っても裏目に出る自身の言葉選びの無さには溜息を吐く。更に拗らせてしまうのであれば、最初から色恋の相談などするべきではなかった。己が彼らの主人である自覚をしっかり持たなければ周りを困らせるだけ。初期刀の彼には余計な気を使わせてしまった。ぐるぐると渦巻く思考に眉を下げつつ、ちらりと視線を上げると一先ず彼に非がない事を告げて。最近の距離感についての相談はするまでもなく、暫く彼と距離を置いた方が良いのは明白で。己の淡い恋情が身を潜めるまで、一度近侍を変えるべきだろうかと苦笑を零し )
みっちゃんは何も悪くなくて、私がちょっと失敗したの。──やっぱり、頼り過ぎは良くないね。


→ 膝丸

──…俺も、君でなければ意味がないのだ。
( 彼女の口から零れたのは、これから行う事に対する拒絶ではなく許可で。あの頃からずっと己を想い続けていたと、改めて意識させられる言葉に胸は踊り、堪え切れない歓喜の感情にじわりじわりと表情は緩むばかり。少し前までは昔との違いに困惑しているだけだと思っていた筈が、気付けばこんなにも夢中にさせられていた。彼女の蠱惑的な魅力は刺激が強過ぎる。けれども不快に感じないのは、己自身が彼女に誑し込まれたいと願っているからだろうか。瞼を閉じて己を待つ愛らしい姿を見詰め、吐息と共に甘く和らげた声を漏らせば、そっと片手を後頭部へ回しながらゆっくりと唇を重ね。想像よりも柔らかなその感触に高揚感を煽られつつ、少しの間堪能する様に目を伏せ )

  • No.162 by 燭台切/霖  2019-10-29 20:01:42 





燭台切:
…また一人で思い悩んでる。歌仙くん、迷惑だなんて一言でも言ってたの?
( 即座に首を横に振られ、艶髪が揺れる様に表には出さずに胸を撫で下ろし。それだけで身体の力が抜けていくのを感じていたが、一向に晴れない暗い表情の彼女に目伏せを。悩みは依然彼女の胸に蟠っているが、それでも尚己には相談出来ないらしい。薄く息を吐き、今度はわざとらしく大きな溜息を聞かせて。厨にてよく隣立つ身、細川のこともあり彼とは懇ろにしているつもりだ。初期刀でもある彼が、そうも主人に対して愛想を尽かすわけもない。小さなスプーンで器に盛られたティラミスを掬い取ると、そのまま彼女の口へと運び、押し込むように口内へと運んで。口を無理矢理に閉ざすと、冷たい菓子が温かな舌で蕩けてしまう前にと、少々呆れた様子で眉を寄せ。)
その思い込みは彼にも失礼だよ。初期刀なんだし、信じてあげなきゃね。

霖:
───…ん、……。ふふ、お祖父ちゃんに怒られないかなあ。
( 瞼の向こうから聞こえる、彼の甘く柔らかな声色とその言葉に目を開けたくなるのをぐっと堪え。髪を梳いて後頭部へと回る手に位置を固定され暫くすると、唇へと押し付けられる柔らかな感触に身を竦め。自分からも彼を求めたくて、ゆっくりと食むように唇を尖らせ。室内に鳴るリップ音を残してそっと身体を離し、鼻先が触れる程の距離のまま彼を見詰め。昼の柔らかな日差しに照らされ、きらきらと表情を変える琥珀色の双眸へと見惚れ、蜜月な雰囲気に酔って嬉しげな笑い声が溢れ。彼の肩口に顎を乗せると、背を丸めて凭れ掛かり。先程のお返しとばかりに冗談を混ぜて揶揄すると、精悍な身体を緩く抱き締め。幼い孫が未だに己が近侍に心を奪われ、口付けまでしてしまうだなんて、渋い顔をされるだろうか。)



  • No.163 by 日和 / 膝丸  2019-10-29 22:09:14 



→ 日和

っ、──……うぅ、…そうだよね。私、しつれい…。
( 耳に入る大きな溜息に萎縮した様に身を縮め、無遠慮に押し込まれたほろ苦く甘い菓子には口元を押さえて目を丸くし。嚥下するまでの間、耳が痛い程の正論で窘められては情けなく眉尻を垂らす。彼の言う通り、憶測での思い込みは相手に失礼な事であるのは確か。やはり彼と共に居ると失態が目立ってしまう。落ち込んだ様に顔を俯かせながら深く反省しつつ、先程口を付けてしまった彼のスプーンを自分の物と取り替えるべく、まだ使っていないそれを彼の元へさりげなく置き。その後、頭で考えるから余計拗れてしまうのだと両頬を軽く叩いて顔を上げれば、完全に依存してどうしようもなくなる前にと懸念していた事をやんわりと告げ。最後になるにつれて、無意識に後退する身体をその場に留めながら彼の瞳を見詰め )
あのね、みっちゃん。このまま世話を焼かれてばかりじゃダメになる、から……主は、君から自立しようと思います。


→ 膝丸

──そっ、れは、……あまり穏やかではないな。
( 人の身になってもう何年も過ごして来たが、初めて得た唇の感触は、癖になってしまいそうな程に幸福感を刺激し。彼女の方から食むように求められると、まるで雛鳥のようだと愛らしさに薄く口角を上げ。しかし、耳に残るリップ音と共に唇が離れてしまえば、名残惜しく思いつつも閉じていた目を開き。至近距離で嬉しげな笑い声を溢す愛しい彼女を微笑ましく眺めたのも束の間、続けられた言葉には苦く表情を歪め。己の懸念事項である前任の事を揶揄として持ち出されては何とも言えなくなってしまう。此方の気も知らずに身体を密着させる彼女に、どうしたものかと彷徨わせていた腕をゆっくりと背に回しては、困った様な声色で小さく言葉を零し )

  • No.164 by 燭台切/霖  2019-10-29 23:27:34 





燭台切:
…うん、う───…ん、?
いや、…つまり、どういうことかな?よく意味が、…。
( 呈した苦言を聞くなり眉尻を下げる彼女の姿に、言い過ぎたかと若干表情を歪めて。しかし、平生より主人は色々と考え過ぎる節がある。だというのに抜けており、それについてまた深く思い悩んでしまい、思考が深まることにも苦悩する悪循環が作り上げられているのは明らか。近侍の己がこうして止めねばと息巻く最中、ぺちりと軽快な音にふっと顔を上げ。見ると真っ直ぐに此方を見据える彼女。ゆっくりと紡がれていく言葉を同じようにゆっくりと咀嚼し、相槌を打ち。しかし間もなく相槌に疑問符が混じり、腑に落ちない様子で瞬きを。言い方が抽象的で、脳が他の受け取り方を幾つか提案してくる。しかしそれに逃げるのは余りに無様、内心で頭を振ると、ぎこちない笑みを浮かべながら首を傾げ。)

霖:
…怒られちゃうような、軽い気持ちなの?
( 緩く抱き締め返され、高ぶる興奮と満足感に堪らず身動ぎを。此方の揶揄に対して素直に詰まる言葉も、気まずげな声色も、何だか可愛らしくてつい笑ってしまう。祖父が若い頃からの付き合いなのだとしたら、最早友人のような距離感だったのだろう。そんな彼の今の心境を考えると、少し切ないような、矢張り面白いような。身体を離して彼を見上げ、依然口角を緩く上げたままに意地悪な問い掛けを。腰を上げ彼と目線の高さを揃えると、気恥ずかしさに頬を染めながらも互いの額を合わせ。ああ、影の差す砥粉色も美しい。寵愛を与えてくれる愛しい男の表情を直に見つめつつ、うっそりと目を細めて。)



  • No.165 by 日和 / 膝丸  2019-10-30 00:46:54 



→ 日和

だから、ね。最近甘え過ぎてるから、みっちゃん離れというか…。私の事を気にかけないで欲しくて、その、近くに居ると……、
( やんわりと濁して伝えられたら、なんていう考えは甘かったらしい。上手く意図が伝わらず、ぎこちなく笑む彼の問いから逃れる様に視線を逸らし。如何にして好意を隠したまま理由を告げれば良いのか。もし本心でない適当な言葉を並べ立てたとして、騙すのが下手な己では逆に怪しく映ってしまうのだろう。手探り状態で悶々と考え込み、視線は依然として彼の方へ向く事がないまま、結局はそれらしい事を並べることしか出来ず。彼の傍に居ると男性として意識してしまう、だからこそ手遅れになる前に離れてしまいたいのだと、そう言えたらどれ程楽な事か。己の身勝手な好意のせいで彼を突き放す事に気まずさを覚え、居心地悪そうに襖へ視線を逃がし )
──と、とにかく、暫くは距離を置きたいなぁ…って。


→ 膝丸

──俺が、…面白半分で君に手を出すわけがないであろう?
( 思えば昔から、前任の者には気を使う事が多かった。それは勿論彼女絡みの事で。結婚を強請られたり、抱擁を要求されたり、無邪気に様々なお願い事を口に出される度に彼の顔色を窺っていたのが懐かしい。それでも大切な孫娘の唇を奪った直後では、懐かしさに浸る事も出来ず。自制の出来なかった欲望に小さく息を吐いた後、不意に身体を離した彼女に首を傾け。繰り返されるどうにも意地の悪い問い掛けには片眉を上げる。己の気持ちを試しているのか、ただ挑発しているだけなのか、どちらにせよ質が悪い。こつりと額が合わさり、彼女同様に目を細めて見詰め返すと、はっきり返答を告げながら直ぐ傍にある柔頬へ唇を寄せ )

  • No.166 by 燭台切/霖  2019-10-31 22:40:59 





燭台切:
…近侍の任を解きたい、ってことだよね。別に負担だと思ったことは一度もないけど、それでも駄目?
( 向けた笑みをひらりと躱され、視線は何処か別の方へと向いてしまう。彼女が何を言いたいのか、意図するところが何処なのかが分からない。己は近侍となってもう随分となる。その間上手く彼女を支えられていたと思っていたが、どうやらそれが裏目に出てしまったらしい。難儀なものだ、自立を考えられるとは。逃げた視線を追い、依然交わらないまま浅く溜息を。ここで食い下がるのは余り格好いいとは言えないが、燻る蟠りがそれでは納得してくれない。卓へと肘を突き、別の方向を向く彼女へと詰め寄り。きっと一度決めたのならば曲げないのだろう、分かってはいるが確認せざるを得ない。金の双眸を僅かに細め、主人の一挙一動を逃さないよう目を配り。)

霖:
…それじゃあ、…ふふ。責任取って、お嫁さんにもお母さんにもしてくれる?
( 先程まで重なっていた唇が頬へと押し当てられ、芯のある返答に表情を緩ませて。誠実な彼のことだ、言葉通りに受け取って嘘はないのだろう。彼への愛で塗れた頭は螺子が大分緩くなり、思考回路は祖父の近侍に焦がれたあの頃そのもの。ぽやんとした意識のまま、少しの気恥ずかしさにはにかみながら問い掛けを。彼の頬へと手を伸ばし、優しく撫で───そう思ったところで、ぴたりと動きが止まる。自らの言葉を胸中で反芻し、前者はまだしも後者は些かはしたないのではないかと自覚し。深い意味を意図して言ったわけではないが、褥の上という場所が場所。真っ赤に染まってしまった顔と伸ばした手を急いで下ろし、それだけでは足りずに彼に背を向けて。それでも視線は落ち着かず、何か言わなければと唾液を嚥下し。)
えっと、あの、…ね、寝よ、…っか。



  • No.167 by 日和 / 膝丸  2019-11-01 01:12:23 



→ 日和

で、出来れば変えたくない…けど、それだと適度な距離に戻れないから。ダメ、なの。
( 罪悪感から来る、部屋を飛び出してしまいそうな衝動を抑え込み。視線のみを襖に向ける事で心を落ち着かせていたが、此方へ詰め寄る気配を感じ取ると地味に身動ぎながら少し後退し。ほんの少し距離が縮まるだけでも胸は高鳴り、身体は熱を持ち始める。こんな体たらく、彼には勿論他の男士達にも見せられない。元より愛情表現は直球型、溜め込んだ分がいつ爆発するかも分からない状態で隣に居るのは危険だろう。気を抜くと今直ぐにでも口を突いて出そうな恋心に蓋をし、今後彼に迷惑を掛けてしまう可能性を考えて視線を手元に落とす。自分は繊細というよりも中々に図太い方だと思っていたのだが、色恋では別らしい。大事な話の最中でありながら、顔すらまともに見れない事に呆れの溜息を零せば、あまりの不甲斐なさに耐え切れず両手で顔を覆って身体を丸め込み )
ううぅ、ごめんね。主もっと頑張るから、嫌いにならないで…。


→ 膝丸

ああ、そうだな。──先の返事は、…またいつか。
( 雰囲気に呑まれて思考が緩く絆されている彼女からの問いに、責任を取れと言うのならば勿論と頷きかけたものの、ふと彼女の動きが停止すると薄く開いた唇を静かに閉じ。どうやら今になって自分の発した言葉の意味を理解したらしく、何ともいじらしい。染まりゆく頬を見詰めて微笑ましく口角を上げたところで、身体ごと背を向けられては微かに眉を上げる。先程の問いに本能のまま答えるのであれば、妻にも、母親にもしてしまいたい。しかし、想いを断たれている今、その問いに答えるのは些か宜しくないのではないか。もしも今後、彼女の想いが移りゆく事もなく己を選んでくれるような事があるのならばその時は、などと思考を巡らせて彼女の手を後ろからそっと取り。此方を向くよう軽い力で引けば、顔を覗き込んで横になるようにと柔らかく促し )

  • No.168 by 燭台切/霖  2019-11-01 02:13:43 





燭台切:
ならないよ、大丈夫。主が納得いくまでちゃーんと待ってるから、ね?
( 未だ双眸を此方に向けることすらしていないというのに、唐突にぎこちなくなる所作に小首を傾げて疑問符を。先程否定はされたが、矢張り何か不手際があったのではと邪推してしまう。小動物のように身体を丸め込み顔を覆ってしまう彼女を見、更にその疑惑が増長するが、安堵させるようにふっと笑い声を零し。出来る限り穏やかな声で、胸中の波を悟られないように優しく語りかけ。彼女の言う適度な距離、というものがよく分からないが、主人の中で完結することを待つ他に出来ることがないのならば、無駄な足掻きは無用だろう。きっと同郷や懇ろにしている刀には仲違いを疑われるか、茶々を入れられるだろう。今から既に言い訳を頭の片隅で考えながら、肘を突くのをやめて一口ティラミスを口に含み。)
───それで、代わりの近侍は?

霖:
わ、───…い、いじわる。あんなこと言った後で、まともに顔見れないよ…。
( 忙しない胸中を落ち着かせていると、背後より聞こえるのは保留の返事。先程どう返事をしたかも一瞬忘れ、先延ばしに一瞬肩を落としかけ。ふと手を取られ、後方へと引かれる。咄嗟に柔らかい寝具へと手を突き、此方を覗き込む彼のぱちりと瞬きを。未だ熱いままの顔を小さく俯かせ、向かい合うことを求められているのだと分かると視線を泳がせる。そうして求めてくれるのは何より嬉しいが、今は少し抵抗がある。不満げに口を尖らせるが、自分とて背を向けて眠りたいわけではない。出来る限り顔を背けながら布団へと横になるが、視線は依然褥へと落とされたまま。想い合っている男女の同衾。これに深い意味を見出すなという方が無理な話だ。ふしだらな思考回路に下唇を噛み。邪な妄想にふるふると首を振り。)



  • No.169 by 日和 / 膝丸  2019-11-01 13:54:05 



→ 日和

…あのね、私すごく待たせちゃうかもしれなくて、普通に戻れない可能性の方が高いの。……だから待たなくても、大丈夫。
( 優しく柔らかな声が頭上から落とされ、ほっと安堵した様に身体の力を抜き。徐々に丸めた身体を伸ばしながら顔を覆う手を下ろせば、ぽつぽつと口を開いていき。待つと言った彼には申し訳ないが、ここまで成長した恋情はそう簡単に消えてくれるものでもなく。何なら己が死する時まで元に戻れず終いかも知れない。自分から言い出した事でありながら、寂しさで胸が締め付けられるような感覚を覚え。じわりと込み上げる涙を素早く拭って漸く彼に視線を向けると、気持ちを誤魔化す様に緩く笑みを浮かべて声色を明るくし。冷静に話を聞いてくれる彼に反し、一人で感情に振り回されている己が恥ずかしい。もっと主人らしくと皺の寄った着衣を整えて姿勢を正せば、次いだ問いには失念していたとばかりに顎へ手を添えて悶々と )
えっ、ああ。代わりは、…どうしようかな。


→ 膝丸

ならば、代わりに俺が見ておくとしよう。
( 意地悪のつもりではなかったのだが、口を尖らせて視線を交えない彼女の様子に逆に加虐心が疼いてしまい。顔を背けたまま横たわる彼女の隣に身を傾けつつ足元の毛布を引っ張れば、少々意地の悪い言い回しを使いながら文字通り彼女の仕草を見逃さぬよう視線を送り。黒く綺麗なその瞳は、いつ此方を向くだろうか、なんて何処か愉しむように目を細め。まるで恋仲になったのだと錯覚してしまいそうな心地良さにじんわりと浸る。だが、機嫌を損ねて身体を反転されたくはない。背を向けられぬようにと彼女の腰にそっと腕を巻き付け、身動きさえ出来ない程にゆっくりと身体を密着させて )

  • No.170 by 燭台切/霖  2019-11-01 21:45:59 





燭台切:
────駄目。悪いけど、それは聞けないよ。
( 己の平衡な態度が功を奏したのか、覆われた手がじわりじわりと退き、安堵に瞳を細め。舌の上で蕩けるマスカルポーネの味を確かめながら、細切れに紡がれる彼女の思いを一つ一つ咀嚼し。段々と怪しくなる雲行きに口を結び、何か考えるように瞬きを。違和感を覚える程に唐突に声色が明るくなり、それにつられて顔を上げ。彼女が決めたことならばと頷くことが一番良いのだろう、それは分かっている。笑みの消えた静謐な様子のまま主人の様子を眺め続け、自らの言い分を終え己が投げた問いについて考え始める彼女に水を浴びせるように、ぴしゃりと言い放ち。食器を置いて再び机に身を乗り出し、雪のように白い柔頬を両掌で包み込み、琥珀のような双眸で射るように視線を注ぎ。)

霖:
…意地悪。ずるい。膝丸のこと、もっと好きになっちゃうだけなのに。
( 肩まで軽い布団が掛かり、身体は先のことで僅かに緊張を残しつつも、午睡の状況が整いふっと息を吐き。こうして顔は見れないままだが、矢張り好いた男の腕の中で眠れるというのは女として至福。もう少し身を寄せ甘えようかと考え、側から降る愛しい声に疑問んを感じ睫毛を上げるも、真っ直ぐに刺さる彼の視線に反射的に顔を伏せ。塒のように腰に腕が巻きつき、先程望んだように身を密着させ抱き寄せられる。意地悪な彼に高鳴ってしまう胸が情けない。被虐趣味など今まで一度も感じたことはないというのに、どうして己が恋心はこうも悦んでしまうのだろう。内心で頬を膨らませ、おずおずと視線を彼の方へと。鋭い双眸が美しく、何処かがきゅんと疼き。染まった頬を隠してももう手遅れだろう。腰に添う彼の手をさらりと撫で、墨のような瞳を熱に溶かし。)



  • No.171 by 日和 / 膝丸  2019-11-01 23:53:16 



→ 日和

ひ、え…?……だ、ダメって言われても、気持ちの整理って難しいから──、
( 次の近侍候補を考えながら首を唸らせていたところ、突如ぴしゃりと言い放たれた言葉に身を竦め。油断していた所への強い物言いは心臓に悪く、耳にまで響いて来る騒がしい鼓動の音に眉を寄せるも、前方から伸びて来た手に頬を包まれると呆けたように瞬きを。しかしその数秒後、彼の射抜くような琥珀色の双眸と視線がかち合った瞬間、一気にぶわりと熱が駆け上がり。動揺に瞳を揺らしながら小さく息を吐けば、なるべく平静を装って返答をと心掛けるも、自立とはあまり関係の無い気持ちの問題を引っ張り出している事に気付くと途中で言葉を区切り。違う、と小刻みに首を振って頬にある彼の手を掴むと、耐え難い視線から逃れるべく顔を背けながらぐるぐると別の言葉を探し )


→ 膝丸

主は、意地悪な俺も好いてくれるのだな。
( 腕中に小さく収まっている小動物の様な彼女が愛しくて堪らない。高揚する気持ちを暴走させない為にゆっくりと呼吸を繰り返す中、控えめに漸く交わった視線をそうっと絡め取る。普段からあまり調子に乗った行いは取らない為か、今のは少々強引であっただろうかと胸中で懸念していたのだが、どうやらその心配は要らなかったようで。垣間見せた加虐心を見ても、彼女の想いは己に向けられたまま。その言葉に安堵した様に表情を僅かに崩しては、喜色を滲ませた声で低く呟き。腰に回した腕を撫でる指先の感覚にふっと息を零せば、無意識に視線が向かうのは紅く小振りな唇で。しかし、そんな邪な己に眉を顰めると、断ち切るように瞼を伏せ )

  • No.172 by 燭台切/霖  2019-11-02 00:58:47 





燭台切:
うん、……そうだね。だから、これは全て僕の我儘だ。
( 可愛らしい瞳と視線が噛み合い、何の感情由来なのか動揺を露わにする少女の姿に依然目を細め。無理に平静を装おうとする姿も、必死に己の瞳から逃れようとする様も、いつもはか弱く庇護欲を唆られるだけだというのに、今日限りは胸の何処かが痛んで仕方がない。ただただ避けられているようにしか感じられないが、ここで身を退けばその状態が永劫続くかもしれない。今朝方整えた眉を寄せ、砥粉色を鋒の如く鋭く光らせ。とは言え、拒否を受け続けるのも面白いとは言い難い。掴まれるままに手を離し、不躾な腕を片手でぐっと押さえ。淡々とした口調で語り、耳から離れない先の彼女の言葉を何度も己の中で反芻し。音を立てないよう浅く溜息を吐くと、卓へと視線を落として。)

霖:
…だって、昔は優しいだけだったから。子供扱いじゃないんだって思ったら、嬉しくて。
( 僅かに安堵が滲む表情と声色に、思わずくすりと笑い声を零し。そうは言っても優しく誠実な彼だ、懸念もあったのだろう。しかしその念慮を押し退けてまで加虐心を抑えられなかったのだと思うと、自然と身を捩ってしまうのは何故だろう。混じり合っていた視線が少し下方へと移動したかと思うと、一瞬険しい色を浮かべて長い睫毛が瞳に影を差してしまう。その様も美しくて好ましいが、矢張り甘く絡む視線の方が心地良い。不思議そうに首を傾げ、自身も彼の真似をして瞳を動かし。伏せられた金色の目、高く整った鼻筋、それから、薄く形の良い唇。色付くそこにほうと息を吐くと、先程の口吸いを思い出して肩を竦め。彼も同じ気持ちなのだろうか。そっと手を伸ばして桜色の唇に自らの指を軽く押し当て。)
………子供とは、しないもんね。



  • No.173 by 日和 / 膝丸  2019-11-02 02:23:25 



→ 日和

わが、まま?──…ねぇ、みっちゃん。私と君がね、恋仲みたいに見えるんだって。歌仙が言ってたの。
( いつもとは違い、鋭さを増した彼の眼光に萎縮されてしまうも、頬から手が離れると緊張で詰まっていた息をゆっくりと吐き。淡々と語られる内容には小首を傾げる。長らく世話になった彼を、己の都合だけで近侍から外すと我儘を言っているのは己の方。突然の入れ替えに文句を言うのは当然であり、彼のは我儘という程でもないのではないか。次々に浮かぶ疑問符を内に潜めつつ、背けた顔を徐々に彼の方へと戻していくが、このまま強引に己だけで話を進めるのは良くないのだろう。それでも内に燻る想いを打ち明けるわけにもいかず、視線を落としている彼を眺めながら暫しの間考え込み。その後、妥協に妥協を重ねて自立を思い立った経緯のほんの一部を呟く様に零せば、他にどう言葉を続けるべきかと悩ましげに再度口を噤み )


→ 膝丸

君がここに来てから、子供だと思った事は一度もないぞ。──…ああ。今の君だから、したいと思うのだ。
( 一度の口吸いを許された事で、更に求めて欲張りになってしまうのは男の性か。流石に無理矢理襲う程に飢えてはいないものの、無意識に浅ましい欲望を抱いてしまう己には呆れの色を見せ。静かに気持ちを落ち着ける最中、ふと唇に押し当てられた細指に伏せていた目を開くと、まさか己の考えていた事が漏れていたのだろうかと一つ苦笑を。実際に行動に移していないにしろ、男として邪な感情が見透かされているというのはあまり格好がつかない。とはいえ、下手に誤魔化しを並べてもただただ印象が悪くなるだけだろう。仕方ない、と割り切って彼女の目を見詰めた後、もう一度形の良い唇へと視線を下げては、此方からも伸ばした指先で唇をするりとなぞり )

  • No.174 by 燭台切/霖  2019-11-02 17:06:20 





燭台切:
……それが、嫌だった?
( やっと語られる思い立った所以に小さく視線を上げ、重たい瞼で瞬きを返し。何か続くのだろうと次の言葉を待つが、どうやらそこで話は終了なのか、結ばれてしまう彼女の唇をじっと見つめ。そこから先の決断に繋がるのだとしたら、妙な噂が立つことが嫌だったのだろうか。無論、そう見えていることは自身の耳にも届いている。小脇を突かれ揶揄されたが、満更でもない、と思ってしまった。他の刀剣への牽制にもなる、そんな浅ましい欲まで持っていた自分が愚かだったか。じわりと嫌な汗が滲んだような気がして、溜息と共に長い前髪を?き上げる。整えたいた髪が崩れてしまったが、別にそれでも良かった。)
それじゃあ仕方ない、よね。近侍を下りなきゃ悪評は消えないし。

霖:
………ふふ、えっち。
( 零される苦笑は図星だったということを告げており、満足げに指を下ろして。誤魔化すわけにもいかないのか、彼の指先が此方の唇をそっとなぞる。触れることで我慢しようとしているのだろうか、欲によって牙を剥かない至誠さに目を細め、同時に胸中に湧く欲を必死に抑えているのだと思うと再び脚を擦り合わせ。鋭く美しく、それでいて篤実な彼が、己に対しそういった欲望を抱えているという状況が堪らなく嬉しい。それに、欲に塗れているのは此方も同じ。水平線に映る夕日のような金の瞳を見つめ、軽い揶揄を口にした後、軽く前髪を払ってその双眸を掌で覆い。無防備なその姿に背徳感を唆られながら、そっと顔を近付け、控えめに唇を押し付け。拙く甘く食み、ちゅ、ちゅ、と何度か音を重ねて。)



  • No.175 by 日和 / 膝丸  2019-11-02 20:36:25 



→ 日和

へ、…ち、違うよ!──それが嫌だったんじゃなくて、問題はまた別というか……その、私個人の事だから。
( 彼に抱く想いをひた隠して理由を伝えるには、少々難し過ぎたようで。見切り発車で中途半端な言葉を残してしまった事に後悔の念を渦巻いていると、あらぬ方向に誤解した彼からの言葉に慌てて否定を。上手く説明する術もなく、先程から嫌な思いばかりさせ続けている事に唇をきつく結ぶ。いっそ頷いてしまえば彼も納得するのだろうが、本心でない事を本心と偽るのは如何なものか。ふっと緩めた唇から吐息を零した後、徐に腰を上げて向かい側に座る彼の傍へと膝をつくと、相変わらず一番の問題は濁したままに乱れている彼の髪を整えようと手を伸ばし。指通りの良い艶やかな髪をそっと指先で撫でながら、此方からも噂に対する意思の確認を )
…逆に、みっちゃんは嫌じゃないのかな。


→ 膝丸

なっ、──……君は男を甘く見過ぎだ。
( 想い人との口吸いを終え、更にはこれから共寝するというのに、再度彼女の柔らかな唇の感触を求めてしまうのは欲張りだろうか。なかなか引いてはくれない欲望を理性で抑えながら、唇の形を確かめる様に指先を滑らせる。しかし、不意に耳へ聞き入れた揶揄の言葉にはぴくりと反応し、咄嗟に手を離す。抵抗もなく受け入れられていたからか、つい無遠慮に触れてしまったものの、確かにこれでは変態だと思われても仕方ない。そう気を取り直すべく咳払いをしたのも束の間、前髪が払われ視界が鮮明になったかと思えば彼女の手により目元を覆われ。何かと問う前に柔らかく唇を塞がれると数回瞬きを。そのまま数回繰り返される行為に目を細め、耳を刺激するリップ音に触発されそうになるのを必死に堪えながら彼女の手を掴むと、複雑な面持ちで制止を掛け )

  • No.176 by 燭台切/霖  2019-11-02 22:17:28 





燭台切:
まさか。主とお似合いだなんて、寧ろ光栄だよ。
( 一先ず慌てて返された否定にふっと視線を上げ、その慌てふためき方に本心を感じると僅かに表情を緩め。未だはっきりとした説明は受けていないし、再び彼女の唇は結ばれてしまう。しかし、嫌がっているのではないという事実が予想以上に負担を取り除いてくれた。席を立つ彼女を目で追うと、すぐ側へと腰掛け直され。先程乱れてしまった髪を整えてくれているらしい。生まれた余裕にそっと笑み、彼女が触れ易いよう背を丸めて。普段は此方の仕事だというのに、こうも撫でられるのは不思議な気分だ。無論、不快感はない。細く長く息を吐き、瞼を下ろして細い指先を感じつつ返事を紡ぎ。)
皆も主の刀なんだし、嫌がる子はいないんじゃないかな。

霖:
うん、男の人のことは知らないよ。これから膝丸に教えてもらうんだもん。
( 合間合間に熱い吐息を零しながら、柔らかな感触に浸り幸福を感じ。リップノイズに思考を溶かされる感覚まで含めて病み付きになってしまいそうだと考えたところで、手を掴まれ制止されれば素直に唇を離し。口付けをしたがっていると思っていたが、自身の勘違いだったのだろうか。きょとんと彼を見詰め、手を握り直すとゆっくりと指を絡めて。穏やかに目を細め、素直な返答を。生まれて此の方性は女、彼に想いを寄せ続けていたゆえ男性と関係を結んだ経験もない。異性の考えは想像し辛いが、今の行動で何か見誤ったとすれば、矢張り少しふしだらだったことか。彼は清らかで控えめで、触れられただけで頬を染めるような少女の方が好みなのだろうか。それに気付くと肩を竦め、不安げに伺いを立て。)
……あの、奥手な女の子の方が、好き?



  • No.177 by 日和 / 膝丸  2019-11-03 00:22:54 



→ 日和

そっか。…うん、そこの心配は要らなそうだね。
( 触れやすい様に背を丸めた彼の気遣いに表情を和らげ、普段とは立場が逆転している事に新鮮な気分で髪を整えていき。その最中に紡がれる返答には、何処と無く気の抜けた返事を。己が彼らの主人である限り、どんな噂が流れようが嫌がられる事はないという意味だろうか。恋仲と聞いて変に取り乱していた先刻の自分が恥ずかしくなる。彼の瞳が閉ざされているのを良い事に、沈みかける表情を崩す様にして片手で頬を揉むも、髪を整え終わると同時にゆっくりと手を膝に下ろし。やはり今後上手く付き合っていく為にも、彼に芽生えた恋心は消す必要がある。主人として慕われているのならば、己はそれに応えるべきなのだろう。そこまで思考を巡らせて一つ瞬く事で切り替えると、普段通りの何処か緩い調子で笑みを浮かべ )
──じゃあ、誰を選んでも大丈夫かなぁ。


→ 膝丸

──…うむ、俺の知る女子は君だけで、他と比べようもないと思うのだが。
( 素直に制止する彼女に肩の力を抜き、煽られた分の熱を徐々に散らしていく。軽い口付けを深いものへと変え、その柔らかな口内を蹂躙してしまいたい。なんていう己らしからぬ思考が一瞬でも過った事に自分自身戸惑いが隠せない状態で、今までにない感情の浮上に深く溜息を吐き出す。現状、想いを断たれて正解だったのだろう。でなければ浮かれ気分で我慢が効かなかったかも知れない。呑気とも取れる彼女の素直な返答に毒気を抜かれながら苦笑を零すと、無論他の男に任せはしないと絡んだ指先をやわやわ握り。続いた不安げな様子で問われた事には首を傾げる。好みも何も己が良く知る女性は彼女ただ一人で、好意を持っているのも彼女だけなのだ。答えなど分かりきっている筈だが、何故そのような事を聞くのかと僅かに眉を顰めて )

  • No.178 by 燭台切/霖  2019-11-03 02:56:25 





燭台切:
いやいや、だから駄目だよ。嫌じゃないなら看過できない。
( 己が彼女との噂に嫌悪を示すとでも思っていたのだろうか、ついくすりと笑い声を。繊細で心地よい手が離れ、ゆっくりと目を開き。臣下として、ではなく、男としても歓迎だと告げれば、一体どのような反応が返ってくるのだろうか。興味は一度抑え込み、にこじこと穏やかに緩い笑みを見詰めていたが、不意に聞こえた呟きに再びぴたりと動きを止め。即座に不承を返し、先程から全く進まない会話に眉を寄せ。お互い譲る気がないのならば、今この場で足踏みをするのみ。そもそも此方は何故近侍を下ろされるのかも分かっていないというのに、納得できるわけがない。逃げられないよう華奢な肩に手を置くと、細めた視線を彼女へと向け。)

霖:
でも、好みくらいはあるでしょ?…やっぱり、折角なら貴方色になりたい、みたいな…。
( 本人も何度も言ってはいるが、元は刀とはいえ、今は心身共に男。だからこそ異性である自分を好いてくれたのだから、相応に欲もあるはず。彼は一体、どんな女性に魅力を感じるのだろう。平安の生まれゆえに奥ゆかしい女性だろうか。それとも、懐いて側を離れないような、元気な少女だろうか。僅かに表情を顰める彼にその旨を伝えると、やや夢見がちな発言を付け加え、恥じらうように視線を落として頬を緩め。己が好みはこの本丸の彼のみ。しかし彼には、本丸が凍結され、新たな主人を迎えるまでに長い月日を経ている。彼の胸にそうっと顔を埋め、何よりも落ち着く好いた男性の匂いにきゅんと胸を疼かせ。匂いも容姿も性格も、彼の全てに恋をしている。相手にも同じ状態になってほしい、と思うのは過ぎた願いだろうか。)



  • No.179 by 日和 / 膝丸  2019-11-03 17:31:34 



→ 日和

あ、れ…ダメって、近侍を変えるのも、なの?
( 互いに穏やかな表情で見詰め合う時間を心地良く感じていたも、此方の呟きに対し不承を返されると呆けたようにじわりじわりと首を傾け。てっきり待たなくて良いと伝えた事に不満があるだけで、近侍の変更自体は了承してくれているものだと思っていた。己の勘違いだったのだろうか。肩に置かれた手をちらりと見て少し身を捩ると、眉尻を垂らしながら細められた彼の目と視線を交える。もし近侍変更を諦めたとしても、彼とある程度の距離を保つ事は可能だろう。しかし、それでは此方の問題は一向に解決されない。此方から折れる事も、彼の気持ちを無視して勝手に押し進める事も憚られ。膝上に視線を落として両手の指先を緩く絡めるように遊ばせると、拒絶と取られないよう声色を柔らかく意識しながら口を開き )
えっと、どうしようかな…。みっちゃん離れ出来ないと主困っちゃう。──な、なんて。


→ 膝丸

俺が愛しく思うのは、ありのままの君だ。──主が俺に染まるのではなく、互いに混ざり合った色を見たい。
( 彼女の言いたい事は分からなくもない。好いた相手に少しでも近付く為、その人の色に染まりたいと思うのは当然の事なのだろう。女性らしい夢見がちな想いを否定するつもりもなく、素直に彼女の言葉には喜びを滲ませ。だが口先の好みを言った所で、それを実行する様を見るのは少々違和感が残る。本来の彼女と、自分を偽った彼女のどちらかを選べと言われれば、迷わず前者を選ぶ自信がある。いくら好みの仕草や台詞を用意されようが、彼女の素直な反応でなければ意味がない。胸元に顔を埋める小さな身体をそっと包み込み、無防備な頭部へと軽く唇を寄せながらその旨を伝えるも、求めている答えとはまた違うだろうかと息を零し )
……これでは、満足しないか?

  • No.180 by 燭台切/霖  2019-11-03 19:04:49 





燭台切:
…嫌、だよ。……君が思っている以上に、僕は狭量なんだ。格好悪いね。
( ゆっくりと角度が狭まっていく首に、伝わっていない己が心情に安心やら不満やら、形容しがたい複雑な色が胸中を塗り潰し。幼子に駄々を捏ねられたかのような反応に思わず苦笑を零し、気まずげに手遊びへと視線を背けられると笑みすらも消え。意識的な声の柔らかさは此方を諭しているのだろう。無様な近侍で申し訳ないが、彼女が自分の誘いを蹴ってまで初期刀と買い出しに出掛けたことが、意外なほどに堪えているのだ。再び離れたいと伝えられ、胸はちくりと痛む。気持ちの整理などと言われても、素直に納得できるわけがない。不手際があるのなら直すし、それに納得できたのならば大人しく身を引く。言い出せない理由はどこにあるのだろう、そもどうしてその考えに至ったのか。ふと過ぎる疑問に目を瞬かせ、はっと呟きを。)
…じゃあ、歌仙くんに聞いてみようかな。

霖:
…やっぱり狡い人。そんなこと言われたら、誰でも貴方に夢中になっちゃう。
( 両腕の中へと収められ、髪へと押し付けられたのは唇だろうか。ゆっくりと顔を上げ、問いには答えずとも更に嬉しいことを当然のように返す彼に、むっと眉を寄せ。優しくて格好良くて、その上こんな台詞までさらりと言ってのける。そんな彼と一つ屋根の下共に生活をして、想いを寄せるなという方が無茶なのではないだろうか。背を丸めて再び彼の胸へ顔を押し付け、布団を彼の肩まで被せて。薄暗く暖かな寝具の中で緩く彼を抱き締め、甘えるように身を寄せて。こんなにも完璧なのだから、骨抜きにでもなって貰わねば安心して演練にすら行けない。例えば、結局聞き出せなかった彼の好みにぴったりの審神者が居たりでもしたら。視線がないのを良いことに子供のように頬を膨らませ、どうしたものかと逡巡し。)



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