。 2019-07-24 13:38:27 |
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(ニの村には古くからの習わしがある。ムラの発展と平和記念公園の為、男はオルグを仕留め村へ瞳を持ち帰る為に、女はオルグへの生贄…捕食対象となるために幼少期に幾度となくそれを教えられる。その役割の違いの為か、ニの村から向かう男は皆、体つきがしっかりとしている、女の方には特に特徴はないが。そんな中、自分は…ヌティは先代達と比べて華奢な方だ。今まで瞳を持ち帰ることができた者はごく僅か、弱い自分になぞ出来る筈がないと弱気になり始め。)
あ、あれがオルグ、か。(離れた場所、入り口より村の内部の方から声がかかり、顔をあげては声の主を探し。ぼんやりとだが、手招く長身の誰かが見え警戒は怠らずに側へと近寄り。オルグがどんな性格、出方をするのかもわからない内は従順にしておくのが懸命だろう。それに力っぷしの強くない自分に出来る、瞳を持ち帰る為の現在できる作戦と言えば……敵意を見せないこと、あくまで生贄として来たと思って貰うことだ。)
ニの村より生贄として参りました、ヌティです。あの、契約って…これをどうすれば? (内心では大きな体格の相手に怯えながらも、表情を固くしては会釈を添えて挨拶をし、地面へと視線を落として。手にした契約書を相手へと差し出せば、戸惑った様子で用途を問い。現在の村長は案外言葉足らずで、契約書を持っていけとは告げられたものの詳しい内容までは知らされておらず、契約とはどうするのか、なんなのかも知らないのだ。)
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