話しかけてきた少女にリリィが名前を聞いているあいだ、 シルクは少し考えごとをしていた。 (ルイさんが警戒を示したわ、ただの社交的なお姉さんに。 早とちりはいけないけど、このお姉さん、まさか王の息がかかった人……? なおさら会話内容がバレちゃいけないわ。 私は王の弑逆を持ちかけようとしていたんだから。)