「じゃあ、出会うところから始めよっか」 ーーーーーーーーーーーーーーーーー リリィは、歩いていた。 自らに容赦なく照り付ける、太陽に身を 焦がしながら。 「…暑いなぁ…」 真夏の日、街の雑踏には到底似合わぬ 美しい少年が居た。