ブバルディア 2019-05-18 22:32:54 ID:cf2b77bae |
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「…そうだね……ルイ!」
《…何のご用でしょうか》
「…今までありがとう。ルイは帰って良いよ」
《……承知しかねます》
執事はリリィの言葉に、首を横に振った。
《私はリリィ坊っちゃまの執事です。
リリィ坊っちゃまが危険に晒されれば
命を張って守り、支える。…それ以外に、
あの家での存在意義など私にはないのです》
執事の鉄仮面のような顔が、哀しげに歪む。
「…ルイ。…辛かったんだね」
リリィの瞳からは、大粒の涙が溢れる。
《…出発……この近くに、街がある。悪の星の
支配がかなり強い所。とりあえず、そこまで》
ジェイクはぼそぼそと呟く。
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