君に想いを伝えたら。( 3L / 指名制 / 無登録 )

>東雲 俊哉 様

大丈夫だ。お前の二の舞にはならない。( 彼だけではなく己まで体調を崩してはどうしようもない。そもそも体調を崩しては執筆活動に支障が出てしまう。ゆえに己は気をつけるから問題ないとゆるり首を振って。｢ああ、それもそうだな。書庫は必要かもしれない。正直此処に積んでいると邪魔だしな｣本の壁はもうあるのが当たり前となってしまっている。だが、実際にその本の壁が出来ているせいで部屋が狭くなっているというのも事実。狭いせいで崩れやすいそれらを整えるのなら、いっそ場所を作ってしまった方が早いのかもしれない。確かに彼の言葉には一理ある、とこくり頷いて。書庫をつくる計画を頭の中で考えながらリビングへと向かえば、椅子に座って朝食を眺める。今日のものはいつもよりも豪華に見えて、自然と頬が緩んだ。当然のように口にしているそれらはすべて己好みに味付けがされている。"いただきます" と手を合わせて口に運ぶと、ほわりと温かいものが身体まで温めてくれる気がした。普段からカップ麺ばかり食べているせいか、余計にそう思う。人が作る食事のなんと温かいことか。食事が終わり珈琲を口に運べば、思わず溜め息が溢れて )