君に想いを伝えたら。( 3L / 指名制 / 無登録 )

＞藤堂隆臣さん

…その言葉、そっくりそのままお返ししますよ。もう若くないんですから、徹夜もほどほどにしてください。（現に体調を崩している己が言えた義理ではないが、徹夜の影響で隈が出来ている相手を見やり、互いの性分がそんなに簡単に変わるわけないと分かっているため、溜息交じりに述べる。「それは分かっていますけれど、せめて本棚を増設する、余裕はなさそうですね…。」と、相手の職業を考えれば多くの本が必要不可欠であり、考えられる策は本を収めるスペースを確保する。ということだが、部屋を改めて見回すとそんな余裕はなく、策をいいかけたがそれを撤回するような言い方になって。「はい、お願いします。」と小さく頷き部屋を出てゆく相手を見送り、深々ため息をつく。元々甘えるよりも甘やかす方が性に合っており、いざ自分がそういう立場になったら何をしていいかわからず、こういう形でしか甘えられない自分に嫌気がさす。思いを告げるつもりはないが、もう少し可愛げのあった方がいいのではないかと、自問自答を繰り返していればほどなくして、相手が己が作った朝食を持って戻ってきて、箸を差し出したのでそれを受け取りながら、朝食をまだ食べていない相手を気遣う様に述べて）はい、俺の方は心配しなくても食べれますから、隆臣さんも食べてきてください。