君に想いを伝えたら。( 3L / 指名制 / 無登録 )

＞藤堂隆臣さん

どういたしまして。（相手からの感謝の言葉に、謙遜はしすぎても駄目だと何処かで聞いた。故に感謝への返答を素直に受け受け取って、書斎の前で相手と別れ、相手が朝の身支度をしている間。リビングと一体式になっているキッチンへと向かい、まずは乱雑している物を片付ける。それから朝食の支度へと取り掛かる。元々食べること自体好きだ。だからこそ、小さい頃から料理の手伝いをしていたため、自炊に必須である家事全般のスキルは磨かれ今現在に至る。なんて、朝食を作りながら余計な事を考えていたのが悪かった。不意に感じた指先に走る痛みに、思わず食材を切っていた手を止め、痛みが走った箇所を見れば、いつでも切れ味の良く使えるように研いでいた性か、包丁による切り傷は思ったより深い。切った箇所から血が出ており、らしくないミスをした。妙に冷静な頭で考えながら、切り傷に最適な手当てを済ませ、朝食作りを続行する。やがて和食中心の一見すると平凡だが、栄養バランスや彩がきちんと考えられた朝食が出来上がり「隆臣さん。朝食が出来ましたよ。」と書斎に戻り、執筆を再開した相手を、部屋の外から声を掛けても気づかれないことが多いため、書斎へを入り相手の傍に寄ってから声を掛けて）