主 2019-05-16 20:06:21 |
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>東雲 俊哉 様
( 作家の仕事において、時間は関係ない。思い付いたら思い付いたときに執筆をする。自分の書斎に籠って仕事をできるからこそ、こうしてオールも平気でできるのだ。紙にペンを滑らせる音が耳に心地よい。少し空いた窓からは小鳥の鳴く声が聞こえて、今が朝なのだとわかる。とはいえ、そこで手を止めるようなことはしないのだが。朝こそ涼しくて集中できる時間といえるだろう。昼間や夜は近所のこどもの話し声が思考を妨げることも少なくない。さて…ああ、此処はこうしようか。考えれば考えるほどに意見が出てきて、展開がスムーズに進む。この物語はたぶん、己が今まででも一番書くのが楽しいと思える物語だ。と、聞こえてきたのは彼の声。ああ、そうだった。もうこんな時間だ。彼はいつもこの時間に朝食と珈琲を用意してくれる。それを今食べなければ、好意を無下にしてしまうだろう。冷めたご飯など、作り手に申し訳なさすぎる。キリが良いところで手を止めると、ゆっくりと椅子から立ち上がって )ああ、有り難う。そうだな、冷めないうちに貰うとしようか。
( / 解釈違いでなければ良いのですが、"一文の長さを短く"するのであって、文章量は長くても問題ありませんので…!)
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