梨花 2019-05-12 12:29:21 |
通報 |
では、続けて古森悟を...
古森悟は、元々記憶も、名前も無いまま山で倒れていました。そこに通りかかった不思議な少年、
[古森 梼流(こもり ゆずる)]が、悟を抱え、ある村まで連れていきました。
少年、古森梼流は、村で唯一不思議な力を持っていて、まだ名前が無かった悟に、自分と同じ姓を付け、悟、という名前を付けました。その頃から人見知りだった悟は、いつも村の花畑で花を見ていました。
時折、話しかけたりもしました。彼は、植物の言葉が分かるからです。そうやって、温かい環境で幸せに育っていましたが....
世界はそんなに甘くありませんでした。
花に話しかけている彼を見た子ども達は、[気持ち悪い。] [近寄るな。]
と、彼を罵りました。梼流はそんな子ども達を止めていましたが、その内、暴力まで出てきました。
いよいよ、梼流の力だけではどうしようもなくなりましたが、それでも梼流は子ども達を止めようと必死でした。悟も、[僕のせいなんだ...]と、自分を責めました。ですが、その次の日の朝です。何時ものように悟をいじめようとしていた子ども達でしたが...
[そこにあったのはいじめの主犯の子どもの肉片]でした。横には、背中から異形の植物が生えた悟が居ました。村は悟を消せ!殺れ!と言っていましたが、そんな悟を止めれる人間など居ませんでした。[梼流]以外は。
そう。特殊な力を持つ、[梼流]以外に、止めれる人間など居ませんでした。彼は、金属で出来た箱に、悟と共に入りました。彼は最後、食べられる前に、一部の記憶を消しました。自分の記憶を、悟から消したのです。梼流を食べた後、暫く眠っていた悟は、6年の時を経て、外の世界へ出ました。
彼は植物の怪物であり、人間です。
彼は、梼流の思いを受け継いでいます。まだ。深層心理では人間を信じているはずです...
トピック検索 |