ヤンデレに愛された吸血鬼

…………………………(俯いて)

テオ）ねぇ、ゆうきって人間じゃないよね？いや、半分人間かな？もう半分は何？

……………………俺は、人間だよ。人間。それ以外の何でもない。(見つめ)

テオ）そうなの？
テオは、とりあえず、そういうことにしておいた。そして、卵を片手で割り、かき混ぜていった。
テオ）そうだ、ゆうき嫌いなものとかある。あと、アレルギーとか、体質的に駄目なもの？

…………………………知らない。(俯いて)

テオ）そんな...わからなかったらどうすればいいのか、俺わかんないよ。病気になったことないし。人間って、場合によったら、死に至る病気もあるって聞いたことあるし。

……………………適当にすればいいんじゃないか？(見つめ)

テオ）もう少し、自分のこと大切にしなよ。俺は、君を愛しているんだから。いてもらわなきゃ困るよ。

……………………そうか、もういい。(逃げて行き)

テオ）ちょっ！
テオは、追いかけようとしたが、いいことを思いついた。
テオ）ホットケーキ作って持って行こう。
テオは、ホットケーキを作った。好物のせいか、手際が良い。
テオ）できた、俺特製のホットケーキ。と言っても普通だけど。
テオは、近くにあったお盆にホットケーキとフォークとナイフを乗せると、ゆうきを探した。
テオ）どこだろう、ゆうき？そういえば、自分のこと愛して欲しいって言っておきながら、なんであんなにそっけないんだろう？
テオは、そんなことを考えながら、ゆうきを探した。

…………(自分の部屋に籠っていて)

テオ）ゆうきー？どの部屋にいるのー？困ったなぁ、ゆうきの匂いまだ覚えてないから、分からないや？
テオは、あちこちうろうろ歩いて、現在迷子状態だ。

……………………(自分の部屋に籠って)

テオ）駄目だ、見つからない。どこもしっかり鍵かかってるし。ちょっと休もう。
テオはホットケーキを床に置き、座り込んだ。
テオ）広いなぁ。そして、ゆうきはどこかなぁ。

…………………………わおーん…！(遠吠えして)

テオ）な、何？犬？狼？ゆうきが買ってるの？
テオは、ホットケーキを持って、声のした方へ向かった。
テオ）ここだ。
テオは扉を開けようとしたが、鍵がかかってる。
テオ）やっぱダメか。
テオはホットケーキを床に置き、壁にもたれた。そのとき、壁のスイッチみたいな物をカチッと押してしまった。
テオ）？
すると、テオの下の床が抜け、
テオ）わあぁぁぁぁぁぁ！
テオは、下に落ちてしまった。

…………わおーん…！(扉を開けて開いた穴に入って行き)

テオ）痛って！ここ何？
テオは、尻餅をついた。
テオ）地下室っぽいな？
テオはあたりを見渡した。吸血鬼のため暗い場所は慣れていて、目も見える。すると、柵のようなものが先にあった。
テオ）え....？地下牢？

……………………何してる？(ケモノ状態で近づいて)

テオ）狼？誰？
テオは、軽く後ずさった。