ヤンデレに愛された吸血鬼

……………………(遠くから見つめ)

テオ）ねぇ、ゆうき。一緒に料理作ってみる？
テオは、ゆうきにそう言った。

…………お前と、一緒に…？(見つめ)

テオ）俺も料理できるんだ。洋食や、菓子系が得意だよ。そうだな、好きなやつは...ホットケーキかな？
テオは、そう言った。
テオ）せっかくなら、一緒に作ってみない？

…………………………(頷いて)

テオ）じゃあ、一緒にホットケーキ作ろう。
テオは、ゆうきの手を握り、台所に行こうとした。

……………………(台所に行って)

テオ）本当に大きいね、まるで俺が住んでた家みたいに大きい。
テオは、台所の大きさに改めてそう思った。

俺はもうこの家に住み慣れてるから。お前の家が見たい。(俯いて)

テオ）残念だけど、俺の家はもうないんだ。(俯く)
テオは寂しそうに言った。

………………何で？(見つめ)

テオ）森の大きな城に一人で住んでいたが、数日前の嵐の日に崩れた。もう何百年も前に建てられて、その時から、ずっと住んでたんだけど。結構前からガタが来てて、補強もしなかったから。残ったのは、大切に持ってお気に入りのものだけ。
テオはそう言うと、ズボンのポケットや、胸ポケットから、いろいろ出してきた。出てきたものは、金色の三日月のブローチや、蝙蝠のマスコット。ほかにも洒落た者や可愛らしいものが出てきた。
テオ）黒い日傘さして、よく降りてきたから、でも、それも崩れた白の下敷きになっちゃって。日傘もとっておきたかったなぁ。
テオは、ちょっと残念そうに言った。

………………ふーん。そう。(見つめ)

テオ）随分冷めてるね。聞いてきたのゆうきなのに。

…………悪いか。(睨み)

テオ）ううん、じゃあ、材料からそろえようか。卵と、牛乳、ホットケーキミックス、油。そして、フライパン、ボウル泡だて器。
テオは、次々と、用意をしていく。

そろそろ落ちるね、おやすみ、ゆうきさん

……………………(見つめ)

(わおーん。)

テオ）どうしたの？ゆうき？なんか、顔についてる？