うん、帰ろっか ねぇねぇ、優ちゃん 帰りにミスド寄って帰らない? わたし、今、すごくドーナツ食べたい気分 (優ちゃんに急かされて自分もカバンを持つと、彼女と腕を組んで教室を出て 廊下を歩いているとそよ風に舞った桜の花びらが一片、優ちゃんの髪にそっと着いて) あれ? どこから飛んできたんだろ? (優ちゃんの髪から花びらを摘みながら周りを見回すと近くの教室のドアが半開きになっていて)