………… 嫌。 離れ、ないでよ。 離れ、させないから。 私弱いから、使いたくなかった。 でも、こんな時にも使えない… こんなに、弱いのは、嫌なの! (顔が、赤く。 夕日と一緒に、赤く染まって 濡れることなど気にせずに 倒れたほたるさんの横に座って自分のバッグから 一冊の本を取り出す。)