悪魔の子(一対一BLなり)

リリィ
ん？
そのボロボロの洋服じゃ気持ち悪いでしょ？
だから、着替えてもらおうかなって。

っ……そこまでしなくても…いい…ですよ…？

リリィ
…僕がしたいんだから、いいの。
君には快適に過ごしてほしいんだ。

…わ、わかりました……ありがとう…ございます………(…成程…天使ってこういうことか…)

リリィ
じゃあ…これで良いかな？クロウのお古だけど。
(白いブラウス、黒いズボン、
緑のループタイを引っ張り出してくる)

お気持ちだけでも充分嬉しい…ので…何でも構いません…(…クロウ様のか…俺着れるかな…)

リリィ
うん、サイズはぴったりだ！
(にこっ、と嬉しそうに微笑む)

あ、ありがとうございます……//(ちょっと恥ずかしい

リリィ
じゃあ…おやすみ。また明日ね。

はい、おやすみなさいませ…(リリィの部屋から出る
………(…クロウ様に…服借りてることだけお礼…しに行くか…)(クロウを探すついでに城内を見て回る

クロウ
…………ん？お前、その服…リリィ様から
貸してもらったのか？
(ちょうど風呂上がりだったらしく、
まだ水の滴る濡れた髪に上気した頬をしている)

あ…クロウ様…！…はい、あのっ…ごしゅ……じゃ…なくて…クロウ様のお下がりを…貸して頂いて貰っています…

クロウ
ふーん、捨てずに済んで良かった。
それ、お前にやるよ。もう要らねぇし。
(髪を拭きながら自分の部屋へと歩いていく)

え、あ…い、いいんですかっ…？？

クロウ
おう。つーか、お古は全部やるよ。

そ、そんなっ…1着で大丈夫っ…です………(あたふた

クロウ
あ、後。俺はお前の『ご主人様』じゃねぇ。
お前の『ご主人様』はリリィ様で充分だ。

で、でもっ…う、うぅ………(俯く

クロウ
…ちっ、調子狂うな…お前さ、『ご主人様』に
やけに執着してっけど…何かあんのか？

……ええと…ここに…来る前…4人くらい…に買われたこと…有るんですけど……いつも「ご主人様」って呼べって言われ続けて…名前で呼んだりするの…慣れて…無いんです……