読・書【Long/Middle/Short All OK】

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御鏡  2019-03-23 18:45:40 
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このトピは、小説を載せ合うトピです。
(『絵や小説を載せ合うトピ』の
セイチャ版と思っていただければ…)

タイトルに記載した通り、
長編も中編も短編、全て大歓迎です。
読む専でも大丈夫ですし、
小説でなくても、感想等もOKです。

では、皆様のご参加をお待ちしながら、
一筆して行きたいと思います。

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  • No.23 by 御鏡  2019-04-21 21:49:27 

新キャラ君…否、新キャラさんが出来ました。お久し振りです。
人気、出るかな…くらいの気持ちで作った新キャラさんです。

「…所長殿、些か…暇ではありませぬか」
「うん?君もそう思うかい…?嗚呼、僕もそう思うよ…」

 ここは黒屋敷の二階右端に位置する、他の部屋より微弱ながら
広い部屋。三の人格を有する、人格者アラクネアの部屋。
探偵が事務所として使う部屋。付いた渾名は、"蜘蛛之巣"。
一度承諾した依頼は、例えどんな依頼であっても、完遂する。
 従業員は、所長とその助手と、たったの二人だが。もっとも、
所長は三重の人格、エン・ダル・スピルを有し、それぞれの職業は
小説家・探偵・探究者。小説家は時にミステリー小説を書く。
探偵は頭脳明晰。探究者は一度獲物の尾を掴めば、その正体を
見抜くまで離さない。助手は、博識洽聞な黒屋敷の執事。まさに
完璧と言う言葉が似合う、非の打ち所がない男……多少、正確に
難があるようだが。

「……やれ、一つ茶でも淹れて参りましょうぞ」
「…少々待ちたまえ。足音がする……革靴、そして仄かに響く
金属の音……彼が来る。紅茶と檸檬を用意すべきだ」
「嗚呼…彼でございますか。承知仕った」

 助手が給湯室へ向かったその時、部屋の扉が開き、2mを
優に超えるだろう長身の、巨大なメスを背負った男が現れた。

「やあ、ファウスト君…久方振りだね。暫く見ない内に、雰囲気が
変わったかな?」
「ダルさんも元気そうで何よりですヨ!ところで、ユリウスは
いらっしゃいますか?」
「嗚呼、居るよ。しかし珍しいね。君が彼に用事とは…」
「ええ…私だって不服ですけどネ!大切な彼女のためなので、
我慢してるンですヨ!!」

 事務所から聞こえる声に、ユリウスは給湯室から顔のみを覗かせ
ファウストに向けて静かに言い放つ。

「あいや、ファウスト殿。暫くぶりでありますなァ…今飲み物を
お持ちします故、少々お待ち下され」
「っ…本当に、久し振り…ですネ…!」

 ファウストが唯一苦手な男こそ、ユリウス・ロ・ヴェッセント。
長い前髪を全て右に流す事で右眼を隠し、左眼の片眼鏡の奥に潜む
紅い眼は、全てを見透かすように鋭く、そして光が無い。

(やはり彼は…相も変わらず、ですネェ……)
「ファウスト殿、砂糖は二つで宜しかったかな?」
「え、あ…ハイ…」
「所長殿、砂糖多めの珈琲にござい」

 言いながらユリウスは机上に二人分のカップを置き、自分は
ダルの隣に腰掛けると、少量のミルクを加えた紅茶を優雅に啜る。

「うむ、君の働きぶりは実に見事で、流石の僕でも舌を巻く程だ…
で、ファウスト君。彼に何の用なんだい?」
「あのですネ。今朝、ポストにこンな手紙が入ってまして…
ユリウス、どうぞ」

 ファウストから手紙を受け取り、一通り目を通したユリウスは、
次の瞬間ファウストの胸倉に掴み掛っていた。

「キ、貴様…っ…貴様が付いていながら、何たる不始末!俺の……
我のエマ殿に、何かあったらどうしてくれるので!?」
「…もう何かあったからこうなってるのでは?何々…
『ちょっと誘拐されて来ます』…?はあ、何だいこれは。
新手の悪戯かね?」
「グ…ッ、まだソッチの方がマシ、ですヨ…でもですネ、
その手紙を良く見てください…特にユリウス!」

 荒々しくユリウスに背負い投げを掛け、ファウストは
彼から解放される。ゆっくりと立ち上がった彼がもう一度手紙を
見直すと、下の方にもう一つ、「八脚を持つ人物と霧の都に
向かえば、そこに新たなる道が見える」と、意味不明な文章が
添えられていて。

「…まさか、ファウスト殿…これは彼女の自作自演で?」
「さァ?でも…アナタに対する挑戦状なのでは?」
「所長殿へではなく、我に…?」
「ええ、では私の仕事は終わりましたので、これにて失礼…」

 紅茶を咽喉に流し込み、ファウストは事務所を後にする。扉に
巨大メスが引っ掛かったのは見なかった事にしよう。ダルもまた、
「君への謎だ。僕が協力してはならない」と言って、ファウストの
後を追うように出て行った。残されたユリウスは、一人悶々と
考える。

(八脚の人物…我の思いつく限りでは、人格者殿とヴィオラ嬢しか
居りませぬが…否、死神様は如何か、かのローブに遮られ見た事は
ありませぬが、あの中は蛸足とも蜘蛛足とも、はたまた、ヒトの
手足が無数にあるとも聞く。はて…誰から当たって進ぜようか)

 あれこれと思考を巡らせながら、ユリウスはカップの中の
ミルクティーを飲み干し、八脚を持つ人物を探して部屋を出た。

To Be Continue…

新キャラさんpf
【通称】ユーリィ
【本名】ユリウス・ロ・ヴェッセント
【性別】男
【種族】不明(本人曰く人間らしいが、言動を見る限りそうは思えない)
【年齢】34歳(本人談)
【身長】175cm
【体重】55.1kg
【誕生日】9月1日
【趣味】ガーデニング
【好きな物】紅茶 水仙 虎百合 薔薇
【嫌いな物】不明
【異性のタイプ】「な、何をお聞きになられるか!?…あいやしかし…我とて男。
己への問いはしかとお答え致そう……内気な女性が好みですな」
【詳細】育った環境の所為で、愛を知らない男。長い前髪と仮面で右眼を隠し、
左眼に片眼鏡を掛けている。また、着用している燕尾服は
鎖など装飾類が多く付いていて、彼が少しでも動く度に
ジャラジャラと音を立てる。まるで、自分の存在を
周囲に思い知らせるように。
(ファウストの従兄であると言う噂も存在するが、真相は定かではない)
【口調】一人称は我。二人称は貴殿、貴方等相手に敬意を示すもの。
名前や職業名に殿を付ける、諺や故事成語、四字熟語を
多々交えて話す等、やや古風且つ独特な喋りで数多の人々に
歓楽を振り撒く男であるが、常日頃からその笑顔の裏には
翳りが見える。無理をしているような、そんな笑みだ。
しかし、彼を極限まで追い詰めた時、全てが一変する。
一人称は俺へ、二人称は貴様へ。自暴自棄になった
哀れな男が、欺瞞の仮面を脱ぎ棄てた時、彼の素顔が、
素性が暴かれる。

「ある時は天才詐欺師。またある時は名探偵。
またまたある時は有名たる小説家。そんな我が正体は、
とある屋敷の執事、ユリウスにござい!困った時は
何時でも我をお呼びくだされ!!」

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