名無しさん 2019-03-16 23:21:22 |
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>涙ちゃん
(眩しそうに自分の笑顔を見つめ、クスッと笑う相手を見れば”笑った”…というより”笑われた”のだが、不愉快な笑いではないため嬉しい気持ちになり、心がポカポカとする。話していると癒されるのだろうかと胸に手を当てて軽く瞼を伏せていると、相手からの返答が耳に入り)
「素直だよ。とても。大人になると忘れてしまう気持ちもあるから、涙ちゃんの話を聞いてると気付かされるんだよね。……涙ちゃんにはそのままでいてほしい気持ちもあるかな」
(それほど皆と歳が離れているわけでもないのだが、社会に出て大人になればなるほど意地になったり、見失ったりするものがあることに気付く。相手と話しているうちに幾つか気付かされているのは確かだ。だから、自分勝手で我儘に聞こえるがそのままでいてほしいと言葉の端々にそんな思いを込めるようにゆったりとした口調で述べる。
夜桜はまた昼間とは違った綺麗さがある。独り占めするのも勿体ないし、どうせなら海翔くんや涙ちゃんたちと見る方が良いだろう。夜は冷えるからあまり長くはいられないが、せっかくだ。と車から遠くに見える桜を眺めて浸り)
「夜のドライブは確かにちょっと”大人”な気もするね。今は思う存分、子供でいいんじゃない?嫌でも大人にならなくてはならない時は誰だって来るから。今はそのままでもいいと思うよ」
(一定の年齢になれば出来ることはたくさんある。世間一般から”大人”と言われるものになれば。大人の定義は人によって違うから、相手が”大人”だと感じるのならそれも大人なんだと思う。相手と同じ年齢の時、そう思った気もする。自分にとっては精神的な大人になるにはまだまだ経験も知識も未熟でもっとたくさん学んでいかなければ、とは思っていてたまにふとした時に焦る気持ちもある。相手の言葉にはどことなく昔の自分が重なり、目を伏せる相手にそんなことを述べた後、海翔くんへと視線を向け)
>海翔くん
ああ、ほんとだ。じゃあ海翔くんが教えてくれたところにしようか。車もちゃんと停められるしね。帰りがてらに寄り道しよう。ちょっと温かい飲み物でも買ってさ。海翔くんはコーヒー飲む?
( 相手の提案してくれた場所を携帯電話で検索すると自分の知っていた場所よりもかなり夜桜が綺麗な場所だということがわかり、提案に同意してうんうんと頷く。「じゃあ運転、よろしくお願いします」とカーナビを設定する相手に律儀に頭を下げる。人の運転する車は久しぶりだ。なんとなくワクワクした様子で発進するのを待ち )
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