名無しさん 2019-03-16 23:21:22 |
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海翔君〉
(何を言っているんだ、と疑問形で言う彼のことを首を傾げながら見つめて。自分がこう思うことは可笑しいことなのだろうかと考えるのだが、別に可笑しな点は見受けられず。困ったような顔をすれば相手の動揺が目に見えて。もしかして照れているのだろうか、とクスッと笑って仕舞えば言葉を紡いで。)
「…何言ってるんだ、って…海君が優しいって言ってるんだよ」
(肩を竦めながらそういえば、彼の後をついて行き。此方の問い掛けを誤魔化すように頭をポンポンとされて。相手が誤魔化したのは若干察したのだが、まぁ言いたくないこともあるだろうとそれ以上言葉を問い掛けるのは止して。酔うんじゃねぇぞ、と此方に掛けてくれたその言葉に頷きながら車へと乗り込めば、シートベルトを着用して足をパタパタと動かして。)
咲月君〉
(自分はまだ大人には到達していない。19歳はまだ未成年、酒を飲むことも出来なければ煙草を吸うことも出来ない。煙草の匂いは好きではないし、まだまだ大人には程遠い。子供っぽいと言われても仕方がなく、それは自分でも理解していることで。ふふっと柔らかく笑った相手の笑顔が少しだけ眩しくて、自分には出来ない笑顔だと実感しながらその笑顔に癒されていれば相手の言葉が聞こえてきて。その言葉にクスッと笑ってしまい。相手は調子に乗っても嫌味に感じなさそうだ、と思いながら相手に言葉を紡いで。)
「…僕、素直…かなぁ」
(素直じゃないと言われることの方が多かったような気がする。このシェアハウスに来てから素直になったのか、ただ相手と話しているから素直に言えるのか、それは定かではないけれど。自分が成長しているのは確かで、それを実感して仕舞えば嬉しい気持ちもあり。彼等と夜桜を見に行けるのは楽しみだ、と思いながら彼の言葉にコクリと頷けば夜のドライブ、なんて大人だなぁなんて思ってしまい。夜に出掛けることなんてそう無いし、そもそも自分はインドア派の為だろう。あまり積極的に外に出掛けることはなく、少し新鮮に思って仕舞えばワクワクしながら窓の外を眺めて。)
「…夜のドライブ…ちょっと大人に近付けるかな」
(まだ「大人」の意味をハッキリと掴めていないのか、首を傾げながらそんな風に言葉を紡げば自分でも誰かに言葉を発したのか独り言なのか分からなくなってしまい。早く大人になれば皆のように余裕も持てるようになるのだろうか、と思いながらそっと目を伏せて。)
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