_ おかえり 僕らの虚空屋敷

＞＞黒部
～～
（もぐもぐしたまま頷き）

＞中島
…はい…本当ですか!?
はい…本人に聞いて見ます
(電話終わり、戻り)
中島くん…！
移植先があるそうですっ！(嬉しそうに伝え)

＞＞黒部
えっ！？
（丁度食べ終わって手を合わせて）
…両目？

＞中島
はいっ！
…たまたま、両目譲ってくれる方いて…
ね、移植受けましょう…？
(手を握って)

＞＞黒部
…両目なんて嫌だっ！
（手を振りきり）

＞中島
え…？
どう、してですか…？
(驚きつつ)

＞＞黒部
何でっ…！
何で黒部さんは片目なのに…！
（頭を掻き毟りながら）

＞中島
…中島くん
私は片目でいいんです。私よりも中島くんに両目見えるようになって欲しいんです。
…だって、見えるようになったらもっと私を愛してくれるんでしょう？
なら、両目で見て、愛して貰いたいです。
(優しく諭す様に話しかけ、掻き毟る手を握り)

＞＞黒部
っんで…！
何で…！何で何で何で
そんなの嫌だ…嫌だ…嫌だ
両目なんて要らない…！だったら絶対に移植しない…！
（手を振りはらい）

＞中島
…なんで、そんなこと言うんですか…？
やっと、両目を譲ってくださる方が見つかったのに…
…分かりました。なら、片目でだけでいいです。
片目なら受け取ってくれるんですね？
(真剣な声で伝え)
だったら…この目をあげますよ。
私の目を。(相手の手を自分の目の位置へ持っていき)

＞＞黒部
っ…！
（両手で相手をどかし）

＞中島
っ…ゴホゴホ…ｯ
中島くん…ね、受け取ってください…ｯ
(退かした際に、傷口が痛み)

＞＞黒部
あっ…ごめ…なさ
（相手の咳が聞こえ）
黒部さんの目を貰うくらいだったら…移植なんてしない…
もぅ…正解なんて分からないっ、分からないよ…！
（座り込んで）

＞中島
…ゲホッ…
なら、両目の移植受けてください…
お願いします…(泣きそうになりつ)

＞＞黒部
っ…
（暫く押し黙り）
分かっ…分かりました。受けます
（いろいろな感情を押し殺し）

＞中島
ありがとう、ございます…
ごめんなさい、辛い思いさせて…
(泣きそうになりつつも)、謝り

＞＞黒部
大丈夫です…
（少し震える声で）
黒部さんを困らせないために、…
（相手に聞こえないぐらいの小さな声で）

＞中島
…先生に、伝えてきますね…？
(頭を撫で部屋の外に出て)

＞＞黒部
はい…いってらっしゃい
（ドアが閉まる音をききため息をついて）

＞中島
…はい…分かりました…
(電話し)

…中島くん…入りますよ？