カクテル男子（擬人化、NBL、主従）

>のん(奏音)

うん。この間は普通に居酒屋だったから飲みすぎたんだろうな。忘年会シーズンはやっぱり、気持ちが浮ついてしまうのかもしれない。まあ、お酒の失敗なんて余程酷いものでなければあれやこれあってもいいよな。
やえも？いいな。三人で行こう。女子飲み会だな。二人は高校時代の先輩後輩だったんだっけ？
（居酒屋の雰囲気は和気藹々としていて楽しいが、その場のノリによっては飲みすぎてしまうこともあり、そんな自分に半ば呆れたように苦笑をし。言動や外見の女子力を五年ほどなくしてはいたが結局自分は女ではあるため、できるだけ醜態を晒すわけにはいかないと考えつつも、自分を励ますようにうんうんと自己完結するように頷いて。シェアハウスしている飲み仲間である彼女と相手に以前、関係を聞いたことがありそれを思い出せば相手に話題として首を傾げながら問いかけて。自分はいつの間にか巷で言われるアラサーに入り、色々考えなくてはならない時期でもあるが、相手の話に私より若い子も大変なのだな、としみじみと感じてしまい、この話題を振ったのはミスだったかもしれないと気付いて「まあ、なるようになるよな」と返答としてはどこかズレているような気がしながらも苦笑まじりに言って。ただ、いつかは恋バナができるといいなという乙女的思考回路はあり、女子会であーだのこーだのと話す姿を想像すれば楽しげに笑みを浮かべて。
「んー。じゃあ、ココアにしようっと」と唇に人差し指を押し当てて呟いた後、自動販売機に財布から取り出した小銭を入れて温かいココアのボタンを押して、取り出し。両手でよく温まったスチール缶を持てば冷え切った手が温まり、ふっと頬を緩めて、相手を待ち）