主 2018-10-23 20:53:32 |
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>20 雪之烝さん
……あの刀は……?
(朝から巡視に出掛けて早数刻、昼時になれば空腹を感じ、腹が減っては戦はできぬということで料理屋に来たは良いが、ほとんどの警官がサーベルを携帯しているこのご時世にすっかり珍しくなってしまった日本刀を差し、警官隊の制服を着ていれば嫌でも目立つというもので。自分を指差してひそひそと何かを話す人達の姿に、ふとよく目立つ浅葱色の羽織を着て京の街を巡視していた頃の事を思い出し。隊士達のうちいったい何人が、あの激動の時代を生き残り、明治の世を生きているのだろう。そんなことを考え始めると、また戦場に響く銃声が蘇るようで。そんな鬱々とした気分で食事を口に運んでいると、視界の端に暖簾を潜る客の姿が見えて。何気なくそちらを見れば、目に入るのは常人が扱うにはあまりにも長い、それでいて見覚えのある刀。持ち主の姿は記憶とは随分と異なるが、あの規格外の長さの刀を扱う人間がそう何人もいるとも思えず。廃刀令が出されて一般人の帯刀が禁じられている今、自分がやるべき事は分かりきっているはずなのに、困惑から動くこともできず、目を見開いてそう呟くばかりで)
(/絡ませていただきました。こちらこそ、どうぞ宜しくお願いいたします……!)
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