闇夜に堕つは欠如せし者【迫害/シリアス/人数制限有】

闇夜に堕つは欠如せし者【迫害/シリアス/人数制限有】

語り部  2018-09-08 13:28:04 
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森の奥深く、小さなその洋館は

爪弾き者たちの最後の砦

冷たい視線も

乾いた嘲笑も

身を寄せ合えば怖くない

蘇る過去には

ただ目を閉じて、思考を止めて__




>01 前章、住人
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  • No.21 by Isabella  2018-09-13 18:02:25 



>語り部様

(/pfのご確認共に参加許可、誠にありがとうございます!洋館への歓迎の言葉を得て非常に嬉しく思います。ドッペルへのお考えに関しても把握いたしました。どうぞ、本日よりよろしくお願いいたします。)


>all

(/改めまして、稀代の魔女Isabellaを操らせていただく背後にございます。それぞれの傷を抱える住人の皆様とこれから何らかの関わりを結ぶ事が出来るのではないかと期待して、下記にある絡み文を書かせていただきました。
こちらから発展させたいシチュエーションがありましたら、お気軽にご相談くださいませ。よろしくお願いいたします。)


(屋根や壁を打つ荒々しい豪雨とは正反対の、葉が擦れ合うあまりに小さな音でさえ耳へ届く冷えた暗闇。片方の生き物が寝静まるのであれば、もう片方はとうに動き始めている深い時間。緩やかに吹く風の中でアネモネか、または薔薇と同等に鮮明な色が複数浮いている。触れると滑らかな感触が指先からすぐにでも伝わりそうな真っ赤な花びらの集団がひらりひらりと舞っており、それは草の生い茂る地面へ落ちていく事はなく、却って不自然にも上空へ進んでいく。やがて洋館の二階に作られたバルコニーの、より厳密に言えばバルコニーの手すりに近づいていくとちょうどその上ではつむじ風が起こる。花びらは加速していきながら手足の指ではすっかり足りないほど数が増え続けては次第に人のシルエットへ形を整えていき、隙間を埋めるべく寄り添い集まって固まりだした。少女の姿を持つ肉体へ変わり、館に背を向けて立っている。煌々と輝く月に比べてまだ青い方ではあるものの、肌の次に色素の薄い瞳は夜空を見上げていて。)


  • No.22 by Agamemnon[過干渉の死神]  2018-09-14 16:54:18 


>ALL

――冥界に月は浮かぶのだろうか

(ぽつりと零れた独り言が、冷たく冴えた夜気を誘った。死の使者である己が冥界の疑問を口にするのは些か不自然かもしれないが、如何せんあの世界では目にしたことがないのだ。屋敷のバルコニー、そのフェンスの上に黒い靄が蠢いている。その靄の中、覗くのは禍々しい牡山羊の頭蓋骨。さらにその奥には、闇夜に浮かび上がる金色の双眸があった。天上には月、地上には我楽多の如く寄せ集められた我ら魔物衆。煌々と天に鎮座する月は、我らを嘲笑っているようにも、優しい月光で包んでくれているようにも見えた。否、馬鹿馬鹿しい。この世の全てに絶望しなければ、この魑魅魍魎の巣には辿り着けやしないのだ。一度扉を開いてしまえば、もう戻れない――戻りたいとも思わないだろう。この館が心地良いわけではない。此処にいれば胸が冴え渡り、もやついた気持ちなど飛んでいってしまう、そんなわけでもない。ただ、本能が叫んでいる。自分の居場所はここなのだと。夜に生き、闇を抱き、魔道を歩む者達が、この世の最後の救いを求めて命からがら縋り付くのが、この洋館なのだと。古くから此処に住む過干渉の死神は、そう認識していた。かくいう己もそう、寄る辺を失いさ迷い続け、今ではこの屋敷に居着き、古参の顔をして同じようにボロボロに成り果てた同胞たちを待っているのだ。愛しい。彼らのことを、どうしようもなく愛しいと思ってしまうのだ。ふ、と自嘲の笑みを零すと、それをかき消すようにざあっと木枯らしが吹いた)

(/改めましてはじめまして、過干渉の死神の背後にございます。愛したがりの愚息は、皆様に馴れ馴れしいほどお節介をかけに行くことが多々あるかと思いますが、適当にあしらったり、共に依存へ落ちたり、様々な人間(?)関係を紡がせて頂ければと思います。絡みにくい、描写が分かりづらい等のご不便がございましたら、お気軽にお申し付けくださいませ。それでは、素敵な闇を。)

>Isabella

――お早う。濡れてしまわないか、其処は

(ふと、魔力のざわめきを感じて顔を上げる。ぼうっと夜闇に沈むのに夢中になっている間に、彼女が目を覚ましたようだ。迎えに上がらなくては、と無意識に思う。黒い靄は、空中を滑るように、人が歩くより何倍も速い速度で屋敷の中を移動した。赤い花弁が視界の端に映る。嗚呼美しい、と反射的に感じる。それが少女の形を成すのをじっと待つ――月を見上げるパウダーブルーの瞳に、声をかけるのを一瞬躊躇う。誰にでも、何かを見つめて物思いに耽りたい時間はあるものだ。ああでも、このまま彼女を雨の下に晒しておくわけにはいかない。背後から穏やかな口調で声をかければ、ふわりと近づきつつ、後ろから彼女へ覆い被さるような形で、実体化させた靄のローブをレインコート代わりに広げて)

(/お初にお目にかかります、過干渉の死神の背後でございます。PFを拝見させて頂いた時から、一刻も早くこの小さく偉大な魔女様を慈しみたくて仕方ないと思っておりました。背後の都合上、頻繁にお返事出来るのは10月以降になってしまうのですが、何かご希望の展開等ございましたら是非ともお聞かせ下さいませ。それでは、今後とも宜しく御願い致します。)

  • No.23 by Gwendal von Wallmoden  2018-09-15 01:44:08 




>Isabella

此れは此れは…御機嫌如何かな、フロイライン――相も変わらず、君は憎い程華やかな目覚め方をする。

(目を閉じ、思考を止め、夜闇の中へ溶け込まんとする安寧は彼女の目覚めと共に迸る魔力の気配によって掻き消える事となる。今や己の肉体は、枯れた魂を未練がましく宿すだけの器に過ぎず、そしてその器は他でもない彼女の魔力によって保たれるもの――だからこそ、こうして彼女が目覚める瞬間にはまるで共鳴するかの様に己の肉体が騒めくのだ。気に入りの座椅子をギイ、と静かに軋ませながら立ち上がり、例の"施し"を必要とする時期が近い所為かいつにもまして気怠い体を引き摺って向かうのは月明かりに照らされる華奢な少女の体が佇むその地点。ひらり、ひらり、最後まで宙を待っていた花弁の最後の一片が視界から消えた頃、鼻から抜ける微かな吐息、あまりに露骨な皮肉を含んだ笑いと共に目覚めの挨拶を贈ろうか。一歩バルコニーへ踏み出せば、容赦無い雨粒が襲いかかって来たが二歩三歩と踏み出す足に躊躇いはない。濡れた衣服がゆっくりと身体に張り付き、痩せこけたその体のシルエットを少しずつ浮き上がらせながら必要な分だけ距離を詰めた所でまたぽつぽつと言葉を紡ぐ。月明かりの青白さにさえ勝る青白い顔には、最早彼女の魔力無しにはどうする事も出来ぬ窶れの色がこれでもかと刻まれていた。)

悪くない月だが、其処が月を眺めるに相応しい場所とは思えんな…さあ、中へ戻ろうではないか――生憎、其の手を取りエスコートする余力が無いのは口惜しい限りだがね…

(/初めまして、牙折れの吸血鬼の背後で御座います。早速では御座いますが、絡み文を拾わせて頂きました。小さな身体に何者をも圧倒する絶大な力を秘めて生まれついてしまったが故、魔女様が心の内に抱える悲しみと孤独に何らかの形で寄り添う事が出来ればと思いつつ、こうして関われる時を楽しみにお待ちしておりました。何処までも陰鬱な洋館の主、魔女様の力に依存して生きる身では御座いますが、何卒宜しくお願い申し上げます。)



>Agamemnon

何を言う…今、其の答えを知り得る者は此の洋館にたったひとりしか居ないと言うのに――嗚呼、然し、君がもし答えを知っているのなら今は未だ言わずにおいてくれたまえ。我輩もいずれ、此の目で確かめる事になるだろう…無論、其の時は他でもない、君に手を引かれている筈だが。

(一体何時から其処に居たのか、彼は己の存在に気が付いていたのか。ともあれ、ひんやりとした夜闇の中に立ち込める静寂をそっと破いた低音は何やら物思いに耽る彼の其の鼓膜を揺らしただろうか。カツ、カツ、カツ…此の世と彼の世の境目で頼りなく揺れ、宛ら蝋燭の火の様に弱々しく曖昧にぼやけた己の存在が今は未だ辛うじて此の世で存在する事を許されているのを無意識下に主張するやや強めの足音と共にゆっくりと彼との距離を詰めた。夜風に靡くローブを眺めるのは酷く虚ろな眼差し、唯でさえ調子に波のある男ではあったが、今宵はどうやらあまり良い気分では無いらしい。微かに持ち上がった口角は一見笑みの様なものを形作っているようでいて、実際はもっと、空っぽの表情を成しているに過ぎない。癒えぬ渇きと憂鬱さだけが重たく伸し掛る体を引き摺って、それでもたった独りで夜を明かす不毛より誰かと言葉を交わして過ごす不毛を選ぼう――そんな身勝手さを例によって隠そうともしないまま、視線の先に捉えた彼が此方を振り返るその瞬間を待ち)

(/初めまして、牙折れの吸血鬼の背後で御座います。早速では御座いますが、絡み文を拾わせて頂きました。死という安寧を唯一齎す事の出来る存在、底無しに沈みゆくばかりの吸血鬼がその存在に何処かで依存してしまうのは言うまでもありません。嘗て愛深き生を生きた吸血鬼が如何にして死神様の心に寄り添う事が出来るのか、これからの物語を楽しみにしております。只管に暗く陰鬱な館の主では御座いますが、何卒宜しくお願い申し上げます。)



>ALL

――…、

(青白い月明かりに照らされるテラスにひとり、憂いばかりを只管に欲張って今宵も泥濘の様な救いようの無い気分へと沈み込んでゆくのはこの館の主。つい今し方、指の先に摘んで口の中へ放り込んだ大振りの葡萄一粒をゆっくりと咀嚼している。ぷつん、と弾ける様な実の弾力と溢れ出す果汁の瑞々しさ、酸味より遥かに勝る贅沢な甘み――本来"美味"と評されるべき葡萄の味を堪能している筈が、浮かぶ表情から陰りが消える事は無い。それは、何故か。本来血液を糧として生きる種族、必然と最も美味たる味は新鮮な人間の血液の中にある。然しながら、今の己にとって、その味は最早味わう事の叶わぬもの。血液以外の物を前にしては殆ど無いに等しいと言っても過言では無い、吸血鬼特有の味覚を残したままの己には、どんなに上等な葡萄であろうとも、それは幾ら咀嚼したとて砂を噛んでいる様な虚しさと不快感を残すばかりなのであった。嗚呼、嗚呼、もううんざりだ。そんな叫びが喉元まで出掛かり、堪らずぐったりと椅子に体を預けながら夜空を仰ぐ。こんな日程、月も星も美しく瞬くのだ。己の惨めさを嘲笑うかの様にきらり、きらり、と輝く星々を空っぽの眼差しで見詰めながら、虚空に小さく吐息を漏らして)

(/皆様初めまして、牙折れの吸血鬼の背後で御座います。御覧の通り、何処までも暗く陰鬱なばかりの情けない主では御座いますが、館に集う住人達との心の交流を楽しみに絡み文として投下させて頂いた次第です。もし宜しければ、お手隙の際にでも拾って頂けますと幸いです。他の参加者様も書かれておりますが、何か展開のご希望など御座いましたら御遠慮なくお申し付け下さい。それでは、何卒宜しくお願い申し上げます。)


  • No.24 by Isabella  2018-09-15 17:13:46 



>Agamemnon

……ありがとう、ノンさん。もう既にちょっぴり濡れているのだけれど、貴方の気遣いっていつも本当に嬉しいわ。ねえ、お部屋へ行きましょ?これ以上はお互いびしょびしょになっちゃう。

(つい先程まで花びらでいた時の名残か、元の状態になった瞬間からその髪と衣服には少しばかり水が付着している。重い雲に空は覆われ、星も月の明かりも差さない。背中の方から放たれた目覚めの常套句に反応してはくるりとそちらへ振り返った。繭のように全身を包ませたら、今の時刻ならばあっけないほど簡単に夜闇の一部と化してしまいそうな黒い靄が魔女の周りへ広がる。優しげな波長の声色といい、彼の動作はやけに紳士的でいて演技の欠片などない自然体に対し、ぱちりと瞬きをして。実際の経緯を辿れば略してきたという意味であるが、愛称の意を込めて名を呼ぶ。そうしている間にいつだったか読んだ絵本のシーンを思い出した。特に、王子様がマントでお姫様を覆うあの絵を。お姫様も、弾むような気持ちを味わったのだろうか。そんな心情が知らずに染み出てしまい、はにかんだ笑みを浮かべ。彼が雨水を垂らすほど濡れてしまう事を避けるため、手すりから降りては着地し。)



>Gwendal von Wallmoden

ふふ、おはよう。貴方も変わらず───ううん、何だか重たそうね。土がこんもり入った透明なずだ袋を背負ってるみたいに。

(子供が大人の真似をするみたく、どこかわざとらしい仕草で口元へ片手を添える。引き寄せられたかのように雨水が頬へ張り付いた。目の前の吸血鬼は、人の気配のない寂れた暗がりと似た印象を漂わせるが前と比べてそんなものが増した気がする。室内への誘導に首を頷かせては、短い着地を行うと他者の意識と視線を集めやすい部類であろう赤色のパンプスがバルコニーの床と接触し、無機質な音が鳴った。後ろからは木々の葉や枝が、風によって波立っているのが分かる。それに合わせて髪やワンピースの裾がふわりと揺らめいた。今よりも雨の降る加減が強くなってくるかもしれず。)
…──いいの。気にしないで。"施し"をしてから日にちが経ってるんだもの。太陽と月が追いかけっこをするたびに、どうしようもなく貴方の生きるための力は減っていってしまう。……でも、あんまり辛いなら我慢はダメよ?いきなり倒れたりしたら私、びっくりしちゃう。少し早めに始めたって、平気なんだから。
(部屋へ戻るため歩いては、コツリと響く足音に自身の声を被せる。存在し続ける事に大切な糧となる血液、そして得るため使う牙は吸血鬼にあるべき要素だが彼はそれを持っておらず。魔女による延命がなければ、誰かが説明しなくても想像は出来たであろう。期間が空くにせよ、時刻が進めば進むほど与えた魔力も減少する事は仕方がなく。)



(/お二人方、当方の絡み文へのご反応していただき本当にありがとうございます。纏めてお返事させてもらう事、どうかご了承ください。死神と吸血鬼がそれぞれ織り成す行動の、細やかな文章に思わず胸を押さえてしまいました。貧しい表現ではありますが、その美しい描写に相応しい対応を励ませていただきます。くどいようですが、よろしくお願いいたします。)



  • No.25 by Agamemnon[過干渉の死神]  2018-09-16 23:20:01 


>Gwendal von Wallmoden

甘い秘密が匂い立つほど、彼処は魅力的な場所ではないさ。輪廻という救いがある分、この世界よりは甘いかもしれないがな⋯⋯。

(聞き慣れた跫音だけで、その主が誰なのかを判別できるようになったのは僥倖なのだろうか。その足音が、誇り高く木霊していたであろう彼の全盛期は、もはや想像も出来ないほど遠い昔なのだろう。吸血鬼のシンボルにしてアイデンティティでもある牙を、彼が如何にして失ったのか、その過去に想いを馳せるだけで胸が締め付けられる。その時、彼の傍に寄り添い、慈しめたのならば、なんて独善的な空想から我に返ったのは、耳に届くのが足音ではなく彼の声に変わったから。冥界、生ける者全てが辿り着く終着点。一般に恐ろしい場所とされる世界だが、この現し世はさらに恐ろしい。ならば身を寄せ合うしかないと、死神は歓迎の微笑を浮かべるが、それは頭蓋骨の奥に隠れてしまいコミニュケーションの意味を成さず。だが、全身を闇で覆っていようが、屋敷の主であり己が全幅の信頼を寄せる相手でもある彼の体調の機微には目敏く気付く。空中を滑るように移動しながら、靄の奥からいざなうように灰褐色の片手を差し伸べる。その所作に、上腕に絡みつくリングが、しゃなりと小さな音を立てた)

重たい身体にご足労かけて済まないな――其の時と言わず、今手を引こうか


>Isabella

嗚呼、異論はないよ。君が風邪でも引いてしまったら、皆が困ってしまうから。⋯⋯と、君ほど素晴らしい魔女でも風邪を引いたりするのだろうか?

(眼前に立つ可憐な少女、年相応の笑みを向けられれば釣られてこちらの表情も頭蓋骨の奥で綻ぶ。彼女に名を呼ばれることが好きだ。彼女が己を略称で呼ぶ声はとても暖かく、それに略する以上の意味合いがあるのではないかと妄想してしまうほど柔らかい。気遣いに礼を述べらると無論悪い気はせず、むしろ当然のことをしたまでなのに、と一種の気恥しささえ覚える。手すりから降りて移動の意を表した彼女に同意するように頷き、歩み出す行く末を濡らしてしまわないように先に1歩半前に踏み出す。濡れた地面に足を取られてしまわないか、警戒するように視線は依然彼女を捉えたまま。ふと自分の発言に違和感を覚えれば、万能のイメージがある彼女でも人間と同じ病に罹るのだろうかと素朴な疑問を問いかけて)


(/吸血鬼様、魔女様、お返事ありがとうございます。まとめてのご挨拶になることをお詫び申し上げます。本当に、御二方の表現や台詞回しの一つ一つに惹き付けられ、こうしてお返しの言葉を紡がせて頂くことさえ恐悦至極に存じます。これほど尊敬出来る方と出会い、共に物語を紡がせて頂ける幸運に感謝します。拙文ばかりが目立つまだまだ未熟者でございますが、今後ともお付き合い頂ければ本当に幸いです。何卒、宜しくお願い致します。)

  • No.26 by Isabella  2018-09-17 23:58:57 



>Agamemnon

…そうね。熱が出たり、咳が続いたりなんて事はたまにあるわ。苦しくて嫌だからやっぱり魔法で治す時が多いけど、私も病気に罹りはするのよ。死神という存在がそういうものに侵されるなんて、聞いた覚えはないのだけど貴方はどうなのかしら。

(「素晴らしい」という、相手を直接讃える言葉に思わず呼吸を一つ置いて返答した。彼から発せられた発言には状況の流れを飾るために作られたような偽りを感じる事はなく、むしろ素直に受け取りたい、そう信じていたい誠実な響きが伝わる。裏があるかどうかを考えただけでも嫌気が差すのは心から嬉しさが湧いているからで、脳内で結果を出している際にもこちらが歩こうとすれば向こうが先に行き、己を雨除けにしている姿に気付いてしまえば意識せざるを得ない。一体どこまで、大半の女性が憧れるような振る舞いをするのだろう。そこに自分も当て嵌まるのだから、高鳴りが緊張と混ざりつつある。洋館の廊下へ入っては平静を装うために同じ質問をしてみせ。)


  • No.27 by Agamemnon[過干渉の死神]  2018-10-03 19:40:21 


>Isabella

……ふむ。俺が余計な心配を抱くまでもなかったようだな。……俺達には、病も怪我も、死という概念も存在しない。故に誤解されがちなのだが、痛みを感じないというわけではない。稀に、ごく稀にだが、――自分では触れない場所が、ひどく痛むことがある。

(魔女でも人間と同じように病に苦しむことがあるとは意外だった。だがよくよく考えてみれば、魔女の素体は人のようにも思える。否、種族としての誕生秘話など、一介の死神である自分がいくら考察したところで真実に辿り着けるわけもない。ぐるぐると脳内で続いていた一人相撲に決着をつけ、こくりと頷く。人間と彼女の決定的な違いは、呪文一つで病を治せることだ。死に誘うことはできても回復や再生についてはからっきしの自分が、彼女の体調を案じる事など烏滸がましかったのだと、被り物の奥で微かに苦笑した。同じ問いを返されれば、記憶を辿るために数秒間沈黙する。死神には、実体はあるがそれは肉体とは少し違う。ウイルスの類に侵されることなどなければ、刃物で切り付けられても黒い靄が少々飛び散るだけで痛くも痒くもない。だけれど、と弁解するようにすぅっと一呼吸置く。ゆったりと片腕を動かして自身の左胸あたりに手を添える、それと同時に上腕のリングがしゃなりと小さな音を奏でた。鼓動も血脈も生み出さない冷たいそれが、不思議なことに痛みを発することがあるのだ、と。まるで秘密を暴露した時のように、吐息を漏らしながら自嘲気味に笑った。「……魔女、いや失礼、イザベラ。君の魔法は万能か?」ふと問いかけたその内容は、我ながら他力本願すぎて失笑してしまうほど。この館の住人に惜しみなく魔力を分け与えている彼女に対して、浅ましくも助けを乞おうなんて恥を知るべきだろう。だが、それほど馬鹿な言動に死神を至らせるほど、手の施しようのない心の痛みは灼けるように苦しく、凍れるほどに悲しいもので。)

(/大変お待たせして申し訳ございません。仕事の方がひと段落いたしましたので戻って参りました。もしまだいらっしゃいましたら、ゆったりと絡んで頂ければとても幸せです。)

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