『　雪と、紅椿　』〆

──…新、お前の気持ちが聞けて良かった。
ひとつ分かっていて欲しいのは、例えお前が拙いと思うような返事だったとしても、やり取りができるだけで俺にとっては幸せだっていう事だ。
この一ヶ月、また募集を掛けようという気にならなかった。お前を待ちたいと思った。
あまり、気負わなくて良い。お前が楽しめる範囲で、またゆっくりとでもやり取りができたら嬉しい。
俺はこうしてすぐ返事に飛びついてしまう節があるが、気にせずお前のペースで良いから、…また、話さないか？

何も言わずに去ろうとしてたのに、そんな事言ってくれてありがとう。やっぱり俺には勿体無いくらい良いヤツだよ、お前は。勿論だ、お前さえ許してくれるんだったら、俺はまだ話したいと思ってるよ。
一つ、頼みがあってな。お前さえ良かったら、なんだが暫くこのまま雑談形式でも構わないか？触れなかった時間が長い分、後ろの奴が俺の口調やら何やらを少し取り戻したいらしくてな。その内、ぽつぽつと描写も回し出すと思うが勘を取り戻すまでは、俺の人となりを思い出す時間が欲しいんだそうだ。

良かった。またゆっくりやり取りして行こう。
有難うな、戻って来てくれて。何度か上げていたから、少ししつこいんじゃないかって心配してた。

勿論構わない、こうしてのんびり話した事は無かったしいい機会だ。いざとなると何を話せば良いか少し悩むけどな。
物語の事でも良いし、背後の事でも良い、何でも付き合う。

しつこいだなんて思うわけ無いだろ。返事をしようとサイトを開いたときに、上がってるのを見て後髪引かれてまた此処に居ることが出来てるんだしな。

たしかにな、改めて何かを話すとなるとなかなか話題が見つからないな。背後のことでも良いんだが、俺の口調で話すとなると少しくすぐったいような気がするし。ストーリーの事、というのが一番いいか？それか、プロフには書いてない裏設定的なものを話すのでもいいな。

良かった。──確かに、お前の言う通りだな。この口調で背後の事を話すのは、俺も少しくすぐったい。
裏設定も面白いな。男同士、腹を割って互いの色話でもするか？お前がどんな奴を好きなのか、はたまた許嫁がいるのか、女とは無縁なのかも俺としては気になる所だ。
後は──…そうだな、お前と出逢ってからの思い出話でも良いし、今後一度お前と離れる事になるまでの道のりを、少し背後目線にはなるが深めて辿ってみるのでも良い。

はは、俺はお前とは違って色恋沙汰とは無縁だからなあ…。前に見合いの話だ、何だと持ちかけられたが、性にあわんから断ったよ。好きになるのは…そうだな、素直で愛らしい、俺の帰りを待っててくれる奴かな。朔弥はどんな奴が好きなんだよ。
ああ、そうだな。一度離れることになるまでの経緯は、俺も少し詰めておきたい。勿論、暗い話ばかりだけじゃなくて、これまでの思い出話を振り返るのも構わないが。

お前、また見合いを断ったのか。お前のような奴と結婚したいと夢見る女も大勢いるだろうに…お前がその気になれば相手くらい直ぐに見つかる。俺は既に許嫁が居る身だから滅多な事は言えないが、淑やかで聡明な奴が好ましいな。…今度紹介する。

大枠としては、少しずつ体調に異変をきたして行くというイメージだ。初めは疲れが取れない位から始まってじわじわ進んで行く、風邪が長引く事でお前が心配して、その頃には俺は既に病に気付いているのでも良いかもしれないな。公になるのはお前が戦場に出ている時でも居ない時でも良いかとは思うが、司令としての執務中が妥当かと考えている。公になるまでは、休む休まないで喧嘩をするも良し、心配して普段に増して一緒に居るも良し。病が公になった以上軍には居られないと自ら離れるのか、首を切られるのか、その辺りはまだ未定だがどちらにせよ軍を辞めて療養に入るまでが前編かと考えている。お前の希望も聞かせて欲しい。