大人の恋ってこんなモノ

やっぱり朋也だよね！私が新入社員って知ってるって事は同じ部署？うわー…久しぶり。え、うん…ここに連絡ね…って、ちょい待ちー！せっかく会ったんだしお昼一緒に食べない？( 思わず大きい声を上げてしまい口を塞ぎ再び見ると、そこに居たのは高校時代に付き合っていた彼で。少し顔付きも大人っぽくなりスーツ姿に暫し見惚れて運命の再会！と漫画ちっくな想像したのも束の間ゲーム好きなのは変わらないようで流れに任せて名刺を貰うも淡々と答え行こうとする相手の冷静さにツッコミを入れ肩を掴み止めては久々と言う事もあり昼食を誘って )


( ／ 有難う御座います！宜しくお願いします。また何かあれば言って下さい！それでは、背後は一旦失礼しますね！ )

え...俺食べたし..イベント...。
( 去ろうとする足取りを止められては一応ぴたり、と止まる。何処かメンドくさそうな雰囲気を醸し出し乍も、まぁ彼女の頼みなら..、何てやはり昔の想いは消えていないのを実感する。昔、付き合った理由はそう言えば何だったか。互いに理解し合える仲だったから？なら何故別れたのだろうか。何て、高校の時以来自身の中に渦巻くもやもやとした何かに疑問を持ちながらも、近くの椅子に座り、缶コーヒーをテーブルに置けば「 で、結香殿は会社には慣れたでござるか？」何て、昔と同じ様な口調、ノリで会話を切り出して、)

あっ…もう食べたの？ごめん…それならって…何処へ行くの？( 肩から手をパッと離し申し訳ない気持ちで一杯になり謝るもスタスタと行く背中を追い椅子に座るのを見れば自分の話を聞いてくれるのは付き合ってくれてた時と一緒で相変わらず優しい相手にじーんと感動を堪え向かいの椅子に座り「懐かしい！その話し方も変わってないんだね、朋也。来たの数日前だしまだ慣れないよ。日々、この人で癒されてる。あ！私オタクって事を皆にバラしてないから。内緒にしてね。朋也は元気だった？」自分の携帯の待ち受け画面を見せオタクモード丸出しになれば唯一気軽に話せる相手に頬緩ませ身を乗り出し訊ねて )

え、そうなの？来て数日の割には随分とオタク丸出しの雰囲気ですけど...まぁいつも通りだよ。
( 久しぶりの再会で嬉しいは嬉しいが感情表現が苦手な性格上何だか素直に喜べない。感情表現として絵文字があれば良いのに。 身を乗り出して昔の様にオタクモード丸出しの彼女の様子は、見ている此方も楽しくなる。本当に、自身とは違う。オタクでありながら社会性のある彼女と、ゲームオタクの社会性がない俺。まぁ本当に、よく付き合えたものだな。何て思い出に浸りながら話を聞けば「 ...それで、高校卒業に付き合った彼氏とはまだ続いてんの？」何て、唐突に質問をして。)

これは朋也の前だから。普段はこんなオタク感出してないよ。誰も私の素性を知らないから朋也が居てくれて良かったー。高校卒業に付き合ってた彼氏？…ああ！待ち受けにしてたアプリの王子様のこと？あれは…私の黒歴史！って言うか朋也以外と付き合ってないけど？( オタクモードになれるのは唯一自分の事を知っている相手だからだと伝え相手の表情や言動から前と変わらない事に何処と無く安堵し。彼からの問いに高校時代の事を思い出し相手と別れオタクだった私の心の支えの王子様の話をすれば若気の至りとばかりに軽くテーブルを叩き肩を落とし、その時付き合っていたのは彼だけと平然と伝えればお弁当を広げ「いただきまーす！」と食べ始め )

左様ですか...まぁ、結香の素出したら引かれるもんな。控えめに言って、
( なるほどね、と納得した様に数回頷く。そして最後の自身以外とは付き合っていないの発言にぴく、と反応する。そうか、俺以外とは付き合った事ないのか..、何て少し嬉しそうに、ふーん、と機嫌良く頷く。そして弁当を食べ始める彼女を他所に、此方はスマホを出してイベントをこなす。暫くして、スマホから顔を上げると「 今はさ、彼氏欲しいとかそう言うんはないの？」と、唐突に尋ね始めて、)

…引かれるって傷付くんだけど。でも実際はそうなんだけどね。彼氏か…私だって恋愛したいよ？でも王子様とか言ってられない年齢だし。何より私の事を受け入れてくれる人がいればいいんだけどね。……朋也は彼女いるの？( 相手からのストレートな発言に少しムスッとし、じと見するもそれは自分でも分かっている事で受け入れて。高校から彼氏も作らずだったが一人の女性としては恋はしたいもので、オタクの自分を受け入れてくれる人がいればと希望を話し。そう言う相手の恋愛事情も知りたいのか、もし付き合っている彼女がいれば気になるのも確かでお弁当をパクパクと食べながら然り気無く聞いて )

ふーん...案外受け入れてくれる人何て近くにいるんじゃない？..俺はいないよ。いる訳ないじゃん、
( 彼女のネガティブな発言にそれとなくアピールをしてみるが、彼女の事だ。気付く訳など無いだろうし、そもそも自身に興味なんてないかも知れない。まぁ、それは置いといて、自身の恋愛事情何てある訳もない。スマホへと視線を戻すと表情一つ変える事なく答える。やはり互いに理解者を見つける事は出来ていない。働き始めてから出会いもない為に当然だろう。一度時計をちら、と視線を向けると椅子から立ち上がれば「 昼休み、後10分だから先戻るでござるよ。会社終わったら飲み行こうよ。色々話したいし、早めに仕事終わらせてね。」と言えば先にデスクへと戻って行って、)

…近くに？そんな人が居たらとっくに付き合ってるよー。朋也も居ないんだ…ふーん。( まさか自分の近くにいるのが相手とは気付かず手をぶんぶん振り苦笑い浮かべ。彼女が居ない事を知ると平然も装うも私以外と付き合っていなかった事に嬉しいような安心したような気持ちになり。「えっ！後10分！？つい話し込んじゃった。うん！行く！私も朋也と話したいと思ってたからさ。…なるべく早く終わらせまーす。」相手からの飲みの誘いに顔を綻ばせ返事をし入社して数日まだ慣れない作業に終わらせる自信が無く、泣く泣く手を振りながら相手を見送り自分もお弁当を食べ終えるとデスクに向かい午後の仕事を着々と始めると夕方終業時刻に差し掛かる時間になり、しかし作業が進まずPC画面と睨みッ子していて )

...さて..どんな様子ですかね。
( デスクに戻り、椅子に座ればあまりイベントを進められなかった後悔と彼女と久しぶりの再会にして、久しぶりに話せた事の嬉しさが混ざり合うよく分からないモヤモヤした感情に溜息を吐きながら午後の仕事をこなす。そして退社30分前になり、仕事も終わればPCの上から少し身を乗り出して彼女の方を見るともう終わりだと言うのに未だにPCと向き合う様子が視界に入れば呆れた様に溜息を再び吐く。PCの電源を切り、荷物を片手に、お先に失礼します、と挨拶をすれば彼女のデスクに近寄り第一声、「 何で終わってないの？」と相変わらずの冷たい一言を投げ掛けた。)

あっ……朋也。お、お疲れ様…。もう冷たいなぁ…終わらせようと頑張ってるのにー…だって入って数日だしこんなの慣れてないから終わらないよ。あともう少しだから待って！お願い！( 周りが次々と終わる中焦りを感じつつも相手から放たれた一言で何だか開き直り、キーボードをカタカタと打ちながら間違えないように資料と画面を見つめて残り僅かの所で両手を合わせ待ってもらえるようにお願いして )

ったく...結香の仕事だから手伝わないけど、待ってるから早くして。
( 何を開き直っているのかは不明だがあと少しの言葉を信じて、手を貸すわけではないが隣の席へと腰掛けると鞄からゲーム機器を取り出し電源を点ける。そして何時もの様にイヤホンを付ければゲームを始める。たまに、ちら、ちら、と彼女の様子を伺うように視線を画面、彼女、画面、彼女と交互に移して、)

そうだね…最後まで自分でやりますよーだ。( と言いつつゲームを始めた相手に"少しくらい手伝ってくれても良いのに"なんて横目に思うも直ぐにPC画面へと視線を戻し作業をこなしていき。それから数分漸く入力を終え強くenterキーを押せば両手を天へと上げ「終わったー！朋也！終わった！へへん…偉い？」なんてまるでご褒美を待つ犬みたいに笑顔で言っては続けて"早く飲み会に行こ！"と、PCの電源を落とし立ち上がり鞄を持ち )

...ん？ああ、じゃあ行くか。
( カチカチ、とスティック音を鳴らす中、彼女の仕事がどうやら終了した様子。何かを訴えかける様子で気付けばイヤホンを外し、ゲームを中断しては鞄の中に仕舞って。椅子から立ち上がると彼女の言葉にどき、と胸が高鳴るも「 はいはい、偉い偉い。」と軽くあしらうとぽん、と頭撫でる。会社を出れば何時も通う居酒屋へと向かい。

わっぁ…もう少し褒めてくれてもいいのにー。( 素っ気なくも頭を撫でられると言葉とは裏腹に心の中では恥ずかしさと嬉しさが入り交じり少しだけ頬を紅くさせ。その様子を隠しながら会社を出れば「あっ、何処に行く？この周辺のお店って知らないんだよね。朋也の馴染みのお店ってあるの？」と隣を歩きながら周りを見渡し良さげなお店がないか探しつつ訊ねて )

もっと褒めて欲しいなら時間内に仕事終わらせてくれませんかね。
( 此方の行為に彼女の頰が紅くなる事になんて気付くわけもないまま、彼女の質問に「 俺の行きつけに行く。ワインとかないけど良いでしょ？」と答え、暫く歩くと賑わう街の中、ひっそりと佇む建物の前に辿り着く。引き戸を開けて、暖簾をくぐると迎える店員さんに2名とだけ伝える。案内されるがままに席へと迎えば個室の一部屋に入り、座敷に座る。「 とりあえず生と..何飲む？」と、店員さんからの伺いに飲み物を頼もうとしては、彼女に問いかけて、)

うん、無くてもいいよ。朋也の行き付けなら私も行きたいし。( 一通り歩き相手の行き付けのお店へと着くと後に続き暖簾をくぐり"何時も此処に来てるんだ"と雰囲気の良い店内を見渡して。個室へと案内され向かいに座り何を飲むかと質問されメニュー表を見ながら「私も生お願いします。」と同じく店員に頼み。暫くして飲み屋がくればジョッキを持ち )──…よし！朋也！久しぶりに会えたんだし今日はとことん飲むよ！乾杯ー！

はい、乾杯。
( 此方の注文に対して、彼女は何か可愛らしい飲み物でも頼むのかと思いきやまさかの展開。まぁ、自身の前でもある。色々気を使う必要がないと思っての注文だろうが、女子力とか気にしないのかこの女。運び込まれてきたジョッキを受け取り、彼女の乾杯の音頭に二言で返せば一口飲んだ後に再び店員さんを呼び、適当につまみを頼んで。「 で、友達とかは出来た？」とお通しを食べながら尋ねて、)

( 乾杯の後に慣れ親しんだ相手に遠慮もせず勢いよくビールを飲み「最高ー！」と叫んでは上機嫌にジョッキを置き。同じくお通しを食べては質問に「友達？隣の佐藤さんとは仲良くなったよ。後は…あの人…渡辺君は資料の場所とかコピーの仕方とか教えてくれた。」とここ数日の間に話した人達の名前をあげてもう一度ビールを飲み。「朋也は？休日も部屋でゲームしてるの？」高校時代からゲーマーと知っているのか断定的に聞いては目を見つめて )

佐藤さん...嗚呼、眼鏡のあの人か。
( 言っては失礼だが、女らしさのカケラも、今の彼女には見当たらない。それもまた、自身の前だから見せてくれる一面だとは分かっているが、周りの目とか本当に気にしないんだな、なんて思って。彼女の口から出た名前にほわんほわん、と頭の中に顔が何となーく、ぼんやりと浮かべば特徴を述べるも多分人間違い。同期なんて碌に名前も覚えていないからだ。「 ん？まぁ...それしかする事ないし。結香は？休日は何してんのさ。」と此方からも質問を返して、)

眼鏡の人って…佐藤さんって髪がショートで目が大きい可愛くて良い子なのに。( 彼女が眼鏡の人だと思われていると呆れて自分の印象を伝えて。「休日は漫画読んだりゲームしたりしてるよ。朋也と変わらないかも。あっ、新作のゲーム買った？なかなかボスが倒せないんだよね。」相手がゲーマーだった事に今やってる某オンラインゲームの話をしては攻略方法を聞いて )

....そうだっけ？全然分かんないや。
( 此方の言い出した特徴とは全く違った特徴に視線を上にして考えてみるもやはり顔と特徴は重い浮かばずに。自身の興味ある人以外を覚えるのはやはり苦手だ。「 相変わらずの自堕落だな。ん？ああ、あれなら既に攻略済み。上位職のレベルもスキルもカンスト。ちなみにあのボスは背後に回って、傷痕を何度か攻めれば勝てる。」某オンラインゲーム。発売日に直ぐに購入し、金曜の夜から日曜日の朝までぶっ通しでやって既にクリア。嗚呼、なんて素晴らしいゲーマーの鑑。)

…私の隣の席だからちゃんと見ておくように！自堕落って朋也も人のこと言えないでしょー。って言うかクリアするの早くない？！…うーん…その背後に回るのが難しいんだよねー。攻略本でも買おうかな。( 他人の顔を覚えるのは昔から苦手なようで取り敢えず場所を教えれば見るようにと促し。自分の私生活なのにディスられた気分になり頬を膨らましガミガミと、攻略方法を聞くと相変わらずゲームに関しては師匠のような感じである意味尊敬しつつも口頭ではよく分からないのか攻略本を買おうか悩み )

お前なぁ、目の前に攻略本よりも攻略してる奴がいんのにそれ言うかよ。
( 何を怒っているのか理解出来ずに、と言うか、理解するつもりもなく取り敢えず彼女の怒りを無視して。攻略本、と言う単語を耳にすればぴく、と反応。箸を止めてじろり、と彼女を見ては半ば呆れ気味に言うと腕を伸ばし、額にデコピンを見舞いして、)

…いったーい！デコピンすること無かろうがー！だって、そんなに聞いたら迷惑かと思うじゃん。( 額にデコピン受け喚きヒリヒリと痛さ伝わり掌でおさえて。ゲーマーである相手に頼ろうとしたいがこれでも気を遣っていて涙ぐみながら呟き )

...別に、結香なら良いよ..、
( 彼女の小さな呟きが耳に入ると一瞬ピタ、と動き止まれば此方もぽつり、と呟いた。何故、そんな事を言ったのかは粗方普通の女性なら分かるだろうが、いかんせん彼女の鈍感さは理解している。此方の特別扱いの意図には気づく事なんて無いだろう。)

…うん、ありがとう。昔と変わらない優しい朋也で良かった。( "私なら"と言うのはどう言う意味なのだろう…と疑問に思いつつも教えてくれる事には変わり無いので御礼を述べて。今日は久しぶりにあって昔と変わらない彼の性格が嬉しかったのか無邪気な笑み浮かべて「朋也が攻略本よりも攻略してるなら今度お手本を見せてよ。」と友達感覚でゲームが見たいと誘っては、おつまみの枝豆をちまちまと食べて )

( すみません！ちょっと今日中に返せないので明日までには返すようにします！)

...別に。変わらないよ、今も昔も。俺は変わりようがないからな。
( 何だか、皮肉的に聞こえた言葉に此方も皮肉交じりに答える。彼女だって決して皮肉的に言った訳ではないのは分かってる。何より自分が悪いのだ。きっと俺は、まだ彼女の事が好きなのだろう。然し、その思いが自身の中ではっきりとしない為に靄がかかる。「 良かろう。報酬は高くつくぞ。」と、何処ぞのゲーム伽羅口調へと戻って、)

( ／ 遅くても大丈夫ですよ！此方は構って頂けるだけで嬉しいので！ )


…だから変わらないでいてくれて良かったって言ってるじゃん。そう言うのは素直に受け取りなさい。お主！そこは抜かり無いな…よかろう、報酬は何が良いのかな？あっ、高いのとかは却下だからね。( 私にとっては変わらない彼が居てくれた事に嬉しく思い本心で言ったと告げては手を伸ばし頬を少し摘まみ笑み向けて。ゲームを攻略したいのもあるけど、また彼とゲームが一緒に出来る喜びの方が大きく此方も口調を変えては何の報酬が良いのか訊ねて )

そうでござるなぁ...iTunesカード3000円。
( 摘まれる頰。漸く視線を彼女へと戻せばその笑みに俗に言う胸の高鳴るものを感じた。嗚呼、まてよ。これはアレか、ギャルゲーで言うフラグだ。回収する物なのか否かは分からないが、後々、面倒の種になりそうだ。報酬、その言葉にぴこーん、と反応してはふむ..、と考える。最近ハマっているスマホゲームにぼちぼち課金をしようかと考えていた矢先の話、丁度いいから強請ってみようか。)

ねぇ、高くない？3000円出すなら攻略本買うんだけど。本当にそれでいいでござるか？( 高い報酬に身を乗り出し、もう片方の頬も摘まみ両頬を伸ばしては文句告げるも意外と柔らかい頬に「…ほほー…朋也の頬って柔らかいんだね。何かハマりそう。」と呑気に遊びほうけ顔を近付け、じっと見つめて )

お前が何でも良いって言ったんじゃん。
( 彼女の言葉に呆れ気味に答える。何でも良い、とは言ってはいないが此方の中では報酬の話をされた瞬間にすべては此方の良い様に変換される。頰を弄る彼女の手を掴むと、「あんま調子乗んな、」ずい、と顔を近づけては注意をして。して、顔の距離に気が付けばふい、と顔を逸らすと「 お前、そーゆーとこ変わらないな。」と言えばビールを喉へ流し込んで、)

高いの以外って言ったの。3000円あったら漫画が何冊買えると思ってるのさ。あっ！じゃあさ、お弁当作ってきてあげるのはどう？私の手作りなんて、なかなか食べれないよ！( 頬の柔らかさを堪能していたのも束の間で離されれば不服な顔をし他の報酬を考えると閃いたように人差し指を立て普段作っているお弁当をと提案し「変わらない？…でも、こんなことするの朋也だけだし。」と、さらりと発言しては自分もビールを飲むとほんのり頬を紅く染め )

却下だね、付き合ってる時、一回だけ食べたけどまともに食えた記憶がない。
( 彼女から言い出された代わりの報酬に即答。普通なら女性からの手作り弁当なんてレア中のレアだが、彼女となっては訳が違う。じと、とした瞳で彼女を見ては大きな溜息をつく。朋也だけ、その発言に何故か苛立ちと喜びを覚える。そして次に、突然彼女の頰をお返しばかりに摘めば「 結香はほんっと...そうゆうとこだよな。」俺の心を揺さぶる、と言いかけた言葉を飲み込むと違った言葉を吐き出しては手離して、)

ソレは昔の話で今は上達してるんだからね。食べてくれる人いないし…私もさこんな乙女モード全開でお願いしてるの気持ち悪いと思うよ。でも朋也しか食べてくれる人いないんだもん…お願い！( オタクと言いつつ此方も乙女であって、やっぱり誰かにお弁当を食べてもらいたいと思っているが彼氏も居ない。恥を承知で目を閉じ両手を合わせお願いして「…むう…さっきから頬摘まみすぎ。そうゆうとこ？何？意味分かんない。」返って来た言葉の意味がよく分からず摘ままれた頬を掌で擦り見つめて )

...分かったよ、そこまで言うなら食べるから。
( 曲がる事のない彼女の強い意志にはあ、と此方が先に折れる。別に、彼女の頼みだから簡単に承諾した訳では無い事を此処でははっきりさせておきたい。胸ポケットから煙草を取り出し、火を点けるとフー、と天井に向かって煙を吐く。「 ...お前さ、何で俺と付き合ってくれたの？」と、突然に切り出してはじー、と獲物を狙う捕食者の様に鋭い眼を向けて、)

( ／ 遅くなってしまい申し訳ありません。 )

…ありがと。今度作ってもってくる。ゲームのボスは自分で攻略するからいいよ。( 押しに押した結果、半ば自分のお弁当は強制的な罰ゲームかなと感じ食べてくれる変わりに倒せないボスは自分で攻略しようと思い。次いで聞かれた言葉に目が点になり「…何でって…そんな昔のこと聞かれても…。」しかし付き合ってた理由なんて自分が１番よく知っている。恋愛感情は幾つになっても生まれるもので今さら掘り返されて恥ずかしいのか言葉を詰まらせるも頬を紅くしては瞳が見れず反らして )

...お前さ、昔。先輩に告白されてたよな、俺、あん時実は偶然見たんだよ、その現場。でも、あの先輩さ、女癖悪いからお前がOK出す前に俺告白したら、直ぐにOKしてくれたじゃん？つまりさ、あん時のOKって俺を身代わりにしたって事？
( 何で、急にこんな事を語り始めたのだろう。酒が入ってるから？彼女をまだ好きだから？久しぶりに会ったから？色んな疑問が頭の中を螺旋が何重にもなる様に廻る。凄く、悪い言い方だ。凄く、悪い聞き方だ。答えなんて分かっているのに、わざと悪い聞き方をして彼女を困らせようとしている。嗚呼、重い。こんなのギャルゲーだけで充分だ。リアルには要らない。そう思いながらも聞いてしまうのは、彼女だからこそ。こんな歳にもなって、何やってるんだか、恥ずかしくてしょうがない。だが、聞いておかなければきっと後悔する。だから、聞いておこう。一体なぜなのか。自身が傷付く答えだとしても構わないから。)

……！！朋也、あの時見てたの？…私は先輩の女癖の事を知らなくても好きじゃ無かったよ…朋也とは自然と話せて告白された時は嬉しかったんだからね。身代わりな訳ないじゃん。私だって自分の好きな人くらい分かるよ！何で…こんな事…。( 急な話の内容に頭の中が混乱していて一瞬だけ硬直し、ただ１つだけ分かる事はオタクと言うだけでドン引きされる自分にとっては彼は唯一自然と話せて誰の身代わりなんかでは無く１人の男性として恋愛感情としての好きと言う事実。想っていても伝えるのは難しくその場の言葉で繋げるも何でこんな事を聞かれてるのか分からなくなり段々と虚しくなっていき目を伏せて )

( 返事が遅くなってしまってすみません！)


...分かんないんだよ、クラスではある程度人気だったお前が、こんな俺みたいな根暗と付き合ってくれたのが。
( そう、理解が出来ない。分からない。ギャルゲーみたいに彼女と過ごした日々の中で、自身と付き合ってくれるほどの仲の良さがちゃんとあったかと言えば肯定し切れないのが有った。彼女と話すと言えば本当に放課後のちょっとした時間だけ。それ以外は基本誰か友達と話していた。自身はマイペースで、友達と言える友達もおらず、人並みには誰かと話すも会話が合わずに駄目になる。此方の気持ちが嬉しかった、その言葉は素直に此方も嬉しいが、何だか変な消化し切れないモヤのかかった気持ちが胸の中を掻き回す。分からない、分からないのだ。何故未だに彼女が好きなのか。別れた時にもう気持ちは切り替えた筈なのに。向けていた視線を目の前の料理に向けては、何処か辛そうに言った。)

( ／ 気にしないで下さーい！今の展開は大丈夫ですか？ )

私って人気あった？あの頃はオタクって隠してたし…素の私を見てくれたのは朋也だけだった。私の言ってる事が信じられないならいいよ。でも、あの時は凄く楽しかったし朋也が彼氏で良かったって思ってる。…何か酔ってきたかも、そろそろ帰ろ？( 辛そうな表情を見つめ眉をハの字にさせると言わない方が良かったかも、なんて心の中で呟き。気持ちを言った所で伝わるものでも無い、やっぱり恋愛は難しいと思いつつも後悔はしたくない性格なのか事実だけは伝えておこうと。これ以上、相手の辛そうな顔を見ていられないとお酒を口実に帰ろうと作り笑いを向けて )

( 大丈夫です！逆に何か気になる点はございますか？)


...嗚呼、そうだな。何だか酔いが回ったわ。
( 彼女の言葉に、逃げ道を見出す。彼氏で良かった。それは今は彼氏じゃない方が良いと言うことなのか？嗚呼、もう何が何だか分からない。彼女の言う通り、酔っているから自身は変な事を言い出しているのだろう。案外素直に頷くと、店員さんを呼び、会計を頼む。そして卓に置かれた会計を有無を言わさないスピードでお金を丁度で渡して会計済ませては、互いに店を出た。彼女の部屋が何処なのか、流石に付き合ってもらった立場故に一人で帰らせるのは危険だ。「 部屋何処？送ってく。」と言えば時計をちらり、と見て時間を確認した。)

( ／ 良かったです！今は両片想いで宜しかったですか？同じマンションに住んでいると言う設定もどうでしょうか？ )


…あっ！ちょっと！私も払うって！…ありがとう、ご馳走さま。( 帰る支度をし鞄の中から財布を取り出し伝票を取ろうと手を伸ばすも有無も言わさず早さで会計を済ます彼に思わず二度見してしまい引き止める余裕も無く声をあげ、お言葉に甘え払ってもらい。やはり尊敬できると言うか格好良いとか思いつつ後を追い店を出て次いで聞こえた言葉に驚き「…えっ？送ってくれるの？今日の朋也は紳士だねー！実は会社から徒歩圏内で、信号の先のマンションなんだ。」と方向を指差して )

( すみません！返信の方、明日中には必ず返しますので少々お待ちください！)

( ／ ゆっくりで大丈夫ですので！ご連絡ありがとうございます！ )

( ほんっとにごめんなさい...今日の夜までには必ず返します！！ちょっと今余裕がなくて、約束通りの頻度にならない事をお許しください！！)

紳士なわけあるか。流石にお前だとしても一人で返すのはまずいと思った....は？俺と一緒のマンションじゃん。
( 何だかからかわれてる様な言葉にふい、と顔を逸らしながらそんな皮肉っぽい言葉を吐き棄てようとした最中、指差された方向と彼女の言葉に直ぐに頭に浮かんだのは自身のマンション。まさかとは思うが、いつの間にか隣に越して来た隣人って..、何て思考が飛び交う。驚いた様に声のトーンが上がれば何となく嬉しくも、恥ずかしい気持ちが芽生える。先程の事があったから尚更のことだ。まぁいいや、小さく呟けば「 じゃあ帰るか。明日も仕事だしな。」とだけ言えばスタスタと歩き始めて、)

( 遅くなってしまい大変申し訳ありません！！設定については、両片想い、同じマンションで行きましょう！よろしくお願いします！)

それって１人の女性として見てくれてるの？──…えっ？今なんて？えっ、えー！！！同じマンション！？あっ、ちょっと待って！( 自分の本性を知っている彼から、そのような言葉が聞けるとは思いもよらず少し期待してしまったのか思い切った質問をして。少しだけ浮かれた気分に浸っていると耳を疑う言葉が入りその場に止まり背中越しに大声を出しては目を瞬かせ置いて行かれている事に気付き直ぐに隣を歩けば「仕事だけど…。因みに部屋は？私は…303なんだけど。」と恐る恐る聞いて )


( ／ 此方は大丈夫です！頻度に関しては気にせずゆっくりで大丈夫ですので、毎度ご連絡を有難う御座います！両片想いと同じマンション了解しました、早く恋仲になりたい気持ちですがオタク全開で行きたいと思います！今後とも宜しくお願いします。 )

( 何度もすみません！主である私が言い出しっぺなのに期日を守れてない事お許しください！日が明るいうちには返しますのでもう少々お待ちください！)

( 誠に申し訳ありません。本体側があまりにも忙しく、暫く返す事が無理な期間が長く続きます。貴女様には沢山お待たせさせてしまった挙句のこの仕打ちをお許しください。主側がこれ以上は、続けられないので此方のトピはこれで終了とさせて頂きます。勝手が過ぎるのは分かっております。ですが、これが一番の最善策なのをご理解頂けると幸いです。今までありがとうございました。失敗致します。)