√ 2018-08-13 18:48:53 |
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【 ダタハ / アザネリア関所 】
>>ALL
(砂の弾丸を関所内に散りばめながら、徐々にダタハの表情は険しくなっていく。それは焦りや恐怖の類ではなく、苛立ちが色濃い。自分が望むのは、一方的な蹂躙では断じてない。血沸き肉躍る“闘い”がしたい。なのに何故だ。どうして姿を現さない?怒りに比例するように、砂による攻撃は激しさを増していく。ゆえに気付かなかった。己の背後で、最終防衛ラインであるポータルへ続く扉が開いたことに)
――!クソが、腰抜けが!俺から逃げるのか!
(気付いた頃には後の祭り。ここにきてようやく隠匿が解除され、緋色たちの姿が見えるようになったが、それは最後の一人がポータルに飛び込んだ瞬間の話で。ダタハは吼えながら感情の荒ぶりに任せて巨大な砂の拳を作り上げ、憂さ晴らしの如くポータルに叩きつけた。賢者イーニェが施した結界すらもビリビリと音を上げるほどの衝撃は、ポータルそのものを破壊することはなかったものの、微細な時空の流れに影響を及ぼしてしまったらしい。運悪く――否、運命と言うべきか。その時空の歪みに呑み込まれたのは、アシュリーだった。魔法都市ソルマーニへの出口へ吸い込まれていく他のメンバーとは別に、アシュリーはぽっかりと空いた時空の穴に放り込まれた)
【 ??? / 時空の狭間 】
>>アシュリー
(そこは、まるで宇宙空間だった。床も空も何もない。が、地に足を突いて立っていることは間違いないし、跳んでもいつもより高く飛べるということもなく重力が正常に働いているし、酸素だってもちろん普通にある。ただ目に映るものが宇宙空間のようなものである点を除けば、先ほどまでいたアザネリアとそれほど差異があるわけではない。そこに佇んでいたのは、人間のように見える何かだった。背を向けているために性別等の仔細は分からないが、夜空を思わせる藍色のマントコートに身を包んだ、真っ白な短髪の長身の人物であることだけは見て取れるだろう)
――――スイ?
(その者は、振り返ることなくアシュリーに問いかけた。それが合言葉なのか、名前なのかは分からないが、アシュリーが己の背後にいるということは知覚している証拠で)
【いよいよ???との初遭遇です。この空間に留まれるのは長くてあと2レス、すぐに皆様に追いつく形でソルマーニへ飛ばされます。???と会話するも自由、敵意を向けるも自由、群像劇は始まっています】
【 ミズホ・ハイエン / 魔法都市ソルマーニ-ハイエン魔導研究部本部- 】
>>メリー、レイリア、アメイズ
(移動ポータルの出口は、ラボ本部の地下に位置する大きな部屋。ポータルの前で旅団員たちの到着を出迎えるのは、ミズホ本人。虹を煮詰めたような艶のある黒髪はストンと胸辺りまで伸ばされており、瞳は夕焼けを思わせる朱色。身長は平均よりやや小柄だろうか。研究者らしい白衣を羽織った彼女は、ポータルの異変に気付いて身を乗り出した。次の瞬間、まるで弾き出されるかのようにメリー、レイリア、アメイズの3人が連続してポータルから出現し、その勢いに多少面食らって。彼らは無事か、と視線を巡らせるまでもなく、メリーが背負っているアンが派手な怪我をしていることを視認。控えていた救護班が、どかどかと担架の類を持ってやってきて)
…………五体無事で、とはいかなかったようでござりまするな。レイはん、お久しゅうござりまする。メリーはんに、アメイズはん……。……おや、シュリは……?
(独特のイントネーションで紡がれる言葉には、神妙そうなニュアンスが含まれていて。旧知の仲であるレイリアを懐かしさのこもった略称で呼びつつ、彼も骨折していることに気付いて救護班に目配せを。そして、ポータルで此処へ来ると連絡の入っていたメリーとアメイズの顔と名前を一致させ、もう一人――愛弟子とも言えるアシュリーの顔を見ようとしたところで、彼女の姿が見えないことに気付いて怪訝そうに尋ねて)
【というわけで、魔法都市ソルマーニへ無事(?)到着です。ここから群像劇がより色濃くなっていきますので、一緒に楽しんで頂ければ幸いでございます…!】
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