√ 2018-08-13 18:48:53 |
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【レイリア・ウィリーデ / アザネリア関所】
>>ALL
(案の定、と言うべきか、関所の中もまた地獄の様相を呈していた。予測はしていたので驚くことはないが、それでも死屍累々を体現したような光景に、吐き気にも似た不快感がこみ上げてくるのを必死に抑えて。
ポータルへと続く階段の途中には赤髪のナハト。最後の門番とも言うべきその存在が、今はひどく重く、大きい。 階段は幅広で、彼の横をすり抜けようと思えば可能なように見えるが、接近するということは微かな音でも聞かれてしまうということ。分の悪い賭けには違いない)
(誰かの魔導による誘導は、できればやめておきたい。魔導や魔力に対する何らかの察知能力をこのナハトが持っていれば、居場所が割れる。となれば物理的な誘導となるが、アシュリーの弓は弦の音が鳴る、この距離では聞かれる恐れがある。となれば無音で投げられるのは自分のナイフしかない。
とりあえず少なくとも現状で相手からこちらが見えていないということは、問答無用でこちらの存在を感知するような能力は持っていないはず。さらにさっきの二体のナハトから考えるに、おおよそ人に準じた思考と、感覚器官を持っていると思っていいだろう。
ならば――と周りを見渡しながら、自分を支えてくれているアシュリーから離れる。なにせ賭けが外れれば命を含めた大損だ、掛け金は自分だけでいい。大丈夫、支えてもらって少しは気分が楽になった、歩ける。
まず目指すのは赤髪のナハトから直接視線の通らないような遮蔽物の陰。ナイフを投げるにあたって、どの時点からナイフが隠匿の影響を受けなくなるかが不明である以上、その出処を推測されるような事態を避けるために。
そして効き手じゃない左手でナイフを投げる先は、ポータルから自分達を挟んで反対側、なおかつこれも赤髪のナハトからは直接見えないような場所。感知能力がなければ、見えない場所の物音を確認するためには自分自身で動かなければならないはずだ。
幸い攻撃をするわけじゃないから威力はいらない。左手で2,3本ナイフを適当に投げて物音を立てるだけなら、なんとかなるだろう)
(/ さぁて、レイリア君オールベットのお時間です!…いやさすがに何もせずに通してはもらえないような気がしたので、奮発せねばなるまい、と思いまして。 なお、『投げた』とは書いていないので、他の誰かが読んで理論に穴があると思ったら止めてもらって構いません。むしろ誰かもっと良い策を考えついて止めてくだs←)
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