√ 2018-08-13 18:48:53 |
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【 メリー・スミス / アザネリア平原 】
>>クーリャン、アン、アシュリー、周辺ALL
っ……──そんなっ!
(己の放った火球はあっさりと避けられ、燃える炎も牽制には足りず。糸も弓矢も目の前の敵には届きもしない。そして女の大槌が地面を叩いては地震のような大きな揺れと共に地形は変化し、関所はもう目の前だと言うのに、駆けて行く自分達の行く手を阻む。それだけでは無く、驚くべき速度にて距離を一気に詰められ、受け流しも回避も不能な一撃が自身目掛け繰り出される。死を覚悟した刹那、褐色色の背中が目の前に広がり、硬化した布ごと自分の代わりに後方に吹き飛ばされた彼女の姿を目の当たりにしては「アンちゃん!!」と叫び声を上げ)
(アンがどうなったのか、確認する間も無く当たれば一撃必殺の大槌が再び迫り来る。しかしこんな時だからこそ火事場の馬鹿力とも言うべき力が発揮したのか、はたまた幸運か。考えるよりも先に本能が、先程と同じ横振りの攻撃がくると察知しては、凸凹とした地面を強く蹴り上げ、後ろに避ける事によって間一髪の危機を逃れる。だがこれで終わりでは無いだろう。視界の端にアシュリーの援護射撃が見える。先程ネットや弓矢を地に落とした魔導の発動にはフィンガースナップが必要動作では無いかとの希望的観測が頭を過る。アンを助けるには自分では距離が離れすぎており、また向かうにしても逃げるにしても足場の悪い地面の上を駆けながら、無防備な背を目の前のナハトに晒す事になる。ぐるぐると考えが脳内を瞬く間に駆け巡り、結論を出す)
誰かアンちゃんをお願い!アタシは大丈夫だから、足を止めないで!走って!
(アンは他の誰かに頼む事にし、最初の願い通りナハトは自分に注目している今。敵の数は今の所2名、範囲攻撃持ちとは言え其々がバラバラに関所を目指せば、一人か二人だけでも到着出来るはず。ここで希望の光を途絶えさせるわけには行かない、ならばこそ自分は一秒でも二秒でも、アンの救助や仲間達が関所に向かう為の時間稼ぎをしようでは無いか。一対一で戦うなと言った団長の言葉が危険信号をしきりに鳴らすが、頭の悪い己はそれ以外の手が浮かばないのだから仕方ない。覚悟を決め、女が武器を振り切ったであろう後を狙い、真正面から今度は此方から、大槌を振り回し辛いであろう距離まで間合いを詰めようとし。もしそれが成功したならば、燃え上がる炎を纏った剣にて女の胴体目掛け、突きを繰り出そうとするだろう)
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