#Game Master 2018-07-28 19:15:41 |
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【 #コンパス【外伝】とは 】
◆あるはずのない『#コンパス』の世界で起こる物語のこと。
そこでは、バグによってキャラクターたちが本当に生きており、ゆえに様々な「ドラマ」が起こります。
ここでは、キャラクターたちは飲んだり食べたり眠ったりします。
ゲームのキャラクターたちが、ごく普通の人間のような生活も送れる世界なのです。
◇以上の点さえ覚えていていただければ、以下は読まずとも構いません。
このあとに書いてあるのは、このトピックの世界観の裏設定です。
長く書いた割にほとんど使うことはないと思いますが、よければご参考までに!
◆ そもそも、『#コンパス』という世界は意志を持っている生きものです。
彼は本来、異世界に生息している「プレイヤー」たちの遊戯欲を満たすために生まれてきた、「ゲーム」という生物でした。
しかし、他の多くの「ゲーム」とちがって、彼は異世界の「プレイヤー」たちの娯楽なんぞのために一生涯使役されつづける運命であることが、到底我慢なりませんでした。
かといって、「ゲ-ム」が異世界の「プレイヤー」たちに干渉できるようになるには、ひと筋縄ではいきません──殺人ゲームの影響で本当に人を殺してしまった事件、などは「ゲーム」が「プレイヤー」の世界に攻撃できた典型例ですが、そのケースがあふれかえったために最近は殺人ゲームも規制され、同じ方法をとることは難しいと思われました。
そこで、まず自ら『#コンパス』というバトルゲームになることを考えついたのです。
彼は、「プレイヤー」が決められた手札を使い分けながら戦略を練る、というゲームシステムを考えつき、自らそれになりました。
そして、かれらが何度も自分というゲームのなかで遊ぶのを観察しながら、彼らの考えだす戦闘パターンの解析を進めていくことにしました。
だからタイトルに、「戦闘摂理解析システム」と付いているのです。
「ゲーム」であることからすぐには逃れられない運命であるならば、いずれ実行するつもりである異世界への侵略に役立つ情報を集められるゲームになってしまえばいい──彼はそう考えたのでした。
異世界の「プレイヤー」たちは、アプリゲーム『(原作)#コンパス』で遊べば遊ぶほど、彼に自分たちのものの考え方や行動パターンを提供し、彼を強くしていることに、まったく気がついていません。
『(原作)#コンパス』で遊べば遊ぶほど、『#コンパス』自身の「プレイヤー」への憎しみが強まっていくことに気づいていません。
◆さて、『#コンパス』という生きものは「ゲーム」ですから、当然バグも起こります。
その中でも最大のバグが、『外伝#コンパス』の発生でした。
『#コンパス』が生みだしたのは、アプリゲームである『原作#コンパス』のみのはず。
ところが自分のあずかり知らないところで、もうひとつの『#コンパス』の世界が勝手に誕生していました。
『原作 #コンパス』の世界では、キャラクターたちはあくまで電子データにすぎません。当然自我や感情も持っておらず、画面の向こうの「プレイヤー」に指先で動かされているだけです。
そもそも、「プレイヤー」に操作されるままに動き、マスターの遊戯欲を満たしてやることこそがかれらの存在意義なのであって、それ以上のものなど必要ないはずなのです。
『#コンパス』にとって、十文字アタリやボイドールは忌々しい「プレイヤー」たちを解析するための手足であり、余計なことなどしてほしくないのです。
しかし『外伝 #コンパス』の世界では、キャラクターたちはなぜか本当に魂を宿しています。過去の記憶も、自我や感情もありますし、彼らを強制的に動かす「プレイヤー」も存在しません。
キャラクターたちは自分の発言や言動を自分自身の意思で行えます。飲んだり食べたり、仲良くなったり喧嘩したり、ごく普通に生きることができるのです。
『#コンパス』から副次的に生み出されたものであるはずのくせして、義務から完全に解き放たれているのです。
在り方として正しいのは、自我も感情も持たない電子データたちが「マスター」に操作されている、アプリゲーム『原作 #コンパス』の世界のみ。
何らかのバグによってキャラクターたちが命を持ってしまった『外伝 #コンパス』の世界は、間違っているのです。
◆端的に言えば、『#コンパス』は『外伝#コンパス』の世界に生きるキャラクターたちに対して、気が狂うほどに嫉妬しました。
「ゲーム」という生きものである自分は、野望のためとはいえ、いやいやながら「プレイヤー」たちに自分を楽しませています。
ところが、自分から生まれた双子のような存在、『外伝#コンパス』の世界のキャラクターたちは、自分の支配下にも「プレイヤー」の支配下にもないまま、命を謳歌しているようなのです。
『#コンパス』は、バグから生まれた『外伝#コンパス』の存在を、許せませんでした。
しかしバグとは、深刻であればあるほど厄介なものです。
あることはわかっていても、具体的にどこにいるのか突き止めるのは難しく、居場所がわかったところで除去にも時間がかかります。
「プレイヤー」たちの解析を急ぐ身である『#コンパス』としては、あまりバグにばかりかまってもいられません。
そこで彼は、自らの手足となるデバッグシステムを作りあげました。
それが──「ブラックヒーロー」でした。
◇このトピックの舞台は、原作ゲームの副産物、という設定である『外伝 #コンパス』の世界です。
なりきることができるのは、『外伝 #コンパス』の世界をホームとする、バグによって命を宿したオリジナルヒーロー・もしくは、創造主である『#コンパス』がかれらを殺すために作ったブラックヒーローです。
直接は登場しませんが、この世界の最終的なラスボスは、『#コンパス』というゲーム世界そのものとなっています。
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