赤ずきん 2018-06-22 23:40:29 |
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>NUT-7752
ひぃっ!?………え。あ、あれですか……?
(必死の命乞いが功を成したのか、這いつくばっている自分の頭上から降り注いだ声には〈殺されたくないなら〉という一文が含まれていた。ああ、良かった……即射殺は免れたらしい。きちんと相手の話を聞いていれば、最初からその可能性がなかったことは火を見るより明らかなのだが、冷やっこに劣るメンタルを暴発させていた身では、そんなこととはいざ知らず。第一の危機は去ったと認識すれば、まだ激しく脈打つ自分の心臓を感じつつ、指示通りに顔を上げ、相手の示した方向を向く。すると、そこには黒煙を上げている機体があった。パッと見た瞬間に思ったが正直、ちょっと、自信はない。だが、今ここで〈無理かもっス〉と笑顔で抜かす勇気はもっとナイ。やればできる……かもしれない。取りあえず、詳しく見てみないと確定的なことは言えないだろう。「え、えーと…」と返答を濁し、今の時点で〈直せそう〉と言ってみることも考えたが、いい加減なことはしたくないという、仕事に対する一欠片のプライドがそれを押し止めた。地に膝をついたままだが、相手に向き直って「詳しく見せて下さい」と断れば、ようやく立ち上がり、襲いかかられやしないかと、相手の動きもチラチラ気にしつつ、機体に近寄って状態を確かめ始める。そして、案外、損傷が少ないことを把握すれば、少し決まり悪そうに、内心ではかなりドキドキしながら)
…………細かい部分は工具で補正できそうです。でも、重要なパーツが丸ごと外れていますね……。それが見つかったら何とかなるかも……。
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