赤ずきん 2018-06-22 23:40:29 |
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( 唐突な科白にきょとん、と思わず瞬き。 )
勿論。私は君の忠犬で、番犬だ。好きに使ってくれ、何処へでも連れて行ってくれ。何があろうと、何者からも君を守ってみせるさ。
( あまり大きな声ではなく、しかし芯のある声ではっきりと言い切り、幾つか商品の入った籠を彼の手から奪い。誓いのような随分と面映ゆい言葉になってしまった、と照れ臭そうにその後頭を掻きながら )
さて、遅くなるとヴィランが動き出す。そろそろ小麦粉を買いに行こう。
( ここでは派手に動けない、何より今水を刺されれば主に見せられないものを見せる羽目になりそうだ。じとりと睨め付けるような視線を主に悟られる前に、主の自宅に戻ってしまいたかった。本当は、彼の萎びた衣服をどうにかしてやるつもりだったのに )
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