赤ずきん 2018-06-22 23:40:29 |
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……君がそう言うなら。
( 添えられた手は温かく、後ろの髪を通る指は心地よくて、やや脱力しながら身を任せ。空いた手を相手の背中に添わせることは許されるだろうか、少し戸惑いながらそっと触れ。労わらせてほさいなどと言いながら、結局甘やかされてしまっている。微睡める程のむず痒さに思わずあたたかいなあ、と呟いていて )
主、……困った。
( 私こそ、と口を挟もうとして、真っ直ぐにこちらを射貫く橄欖石の色に押し黙り。主の言葉をゆっくり噛み砕いて、やがて眉を八の字にしながら淡く頬に紅走らせ )
とても嬉しい、嬉しいよ、主。私は、きみの役に、立てているんだな。ああ、今なら何だってできそうだ。
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