赤の女王 2018-06-06 13:39:59 |
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>>悪魔[ >>1988 ]
それさえ分かればこっちのモンだ。すぐにでも、寄越す情報が品切れになるぐらいアンタを満足させてみせる。
(この貧相な頭では理解には及ばないが、少しずつ彼の欲する物が読めて来た。乏しい交友関係の中で生きていた己にのって他人を悦ばせる方法ほど難解なことはないと思い悩んでいたが、仮に触れる行為そのものが快感ならば比較的簡単かもしれない。何せ心を通わせるのに時間をかける必要がない訳だ。尤も、未知が溢れる不思議の国とやらで満足のいく情報を全て得るには、一つや二つの質問では到底足りないのだから難しいのに変わりはないが。ともあれいとも簡単に奪われた初めての口付けに取り乱した様子を見せてはただの恥だと、気にしない素振りで威勢よく強がりを被せた宣言を。ただ何となくこれ以上弱みを握られては優勢に立てない気がしたからだ。腰に添えられた手に誘導されるまま立派な城内への門を潜り。目に眩しい煌びやかな装飾に呆気にとられながら歩みを進めるうち豪華絢爛な衣装を身に纏った人外がすれ違う度悪魔に挨拶を寄越す。想像の範疇を優に超える奇妙な空間もどうせ夢かもしれないと思えば興味すら湧いて「悪魔の知り合い?」と猫背気味に隣の彼へ声を潜め尋ねる。彼が数ある扉から迷いなく一つを選びノブを回したその一室にて、彼の着用する物と同じデザインの洒落たスーツがクローゼットから姿を現した途端目を大きく見開いて感嘆の声をあげた。「すげえ……綺麗なスーツだ。これを俺が着て良いのかよ」思わずそれらを手に取ろうとしピタリを動きを止め、後者を遠慮がちに問う。薄汚れた囚人服の代わりにするには高価過ぎるように見える衣装に若干の引け目を感じながらも、彼の言うように濡れた服のままでは流石に不憫だ。「元はと言えば服が濡れたのもアンタのせいなのに、貸しになるのか」つい本音が零れるが満更でもなさそうな表情を浮かべ、小さなホームパーティにすら出席したことのない己が小綺麗なスーツを着こなせる自信はなかったが、ここはお言葉に甘えて着替えようと囚人服に手をかけて )
……悪魔、着替えたいからあっち向いててくれ。
( /先日は早々寝落ちしてしまい申し訳ありませんでした……!とても有意義な時間をありがとうございました、魅力的な悪魔様にジェリーのお相手をしていただけて光栄の極みです!少々手のかかる愚息が何かと面倒を掛けてしまうやもしれませんが、もし宜しければ前回の続きからお相手をお願い出来ればと思います。)
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