そう言うだろうと思っていた。 (こちらを向いた彼はどこか期待に満ちた瞳でこちらを見つめていて、聞き返す間もなく海に行きたいと言われては小さく笑って。自身の持ってきた荷物をごそごそと漁ると彼の為に買って用意していた薄手のカーディガンと日焼け止めを取り出せば彼に手渡して「俺は焼けても黒くなるだけだがあんたは恐らく真っ赤になって痛くなるだろう、それを塗って羽織っておけ」と続けて)