赤の女王 2018-03-04 13:31:36 |
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なるほどね。……あ、眠くなりそうって言うのは変な意味じゃないわよ。どっちものんびりしてるっていうか、家のベッドみたいな。……あーもう! とにかく悪い意味じゃないから心配しなくて良いのよ!(首を傾げるのを見て自分が間違った表現をしたことに気がつき言い訳を始めるが、安心感だとか癒されるだとか、今まで無縁だったような言葉を扱うことができず上手く説明することが適わない。結局もだもだと口を動かした挙句、繋いだ手を握り締めることでそれが杞憂であることを分かってもらおうとして。続けられた祭りの説明は、いかにも話したいけれど秘密にしたいという気持ちが表に出ているようで微笑ましく。クスクスと笑のこぼれる口元を押さえながら「楽しみにしてるわ」と頷いて答え。「いいわね! 私もそれと、ハロウィンっぽいのもいくつか……」相手のオススメである菓子に加え、棚に並んでいるものを幾つか見繕って購入する。贈り物を買うために城でメイド達の仕事を手伝ったりしてお金を貯めているうち、少し余裕ができたくらいだ。このくらいは問題無いだろう。袋に詰められた菓子を見て満足気な笑顔を浮かべる。人魚が話しかけられているのは聞こえていたけれど、お嬢さん、と明らかに自分のことを言われていると分かれば慌てて振り返り。「え、アタシにも? ありがとう……。こんなに黒いアイス見たの初めて! あーもう、携帯があれば写真に撮るのに。にしても、アンタって色んな人に好かれてんのねぇ」もらったアイスを見て店主へ礼を述べてから、人魚へ視線を戻して感心したように言葉をこぼし。「あとはね、画材と手芸道具が売ってる店に行きたいんだけど。どこかある?」本来の目的である品物を求めるべく、それが揃うであろう店を尋ねては首を傾げて)
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